電気通信事業者協会(TCA)と携帯キャリア各社は10月7日、2013年9月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。
純増数ではソフトバンクモバイルが27万700件で最も多く、次いでKDDIが23万2700件。NTTドコモは6万6800件の純減となった。累計契約者数はドコモが6177万2000件、KDDIが3904万5200件、ソフトバンクが3406万5600件で、3社の合計は1億3488万2800件。ウィルコムのPHSの純増数は4万1500件で、累計契約数は531万300件。
NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンクモバイル | |
---|---|---|---|
7月 | 17万2500件 | 22万5200件 | 25万4500件 |
8月 | 4万3000件 | 20万9200件 | 25万300件 |
9月 | -6万6800件 | 23万2700件 | 27万700件 |
NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンクモバイル | |
---|---|---|---|
7月 | 6179万5800件 | 3860万3300件 | 3354万4500件 |
8月 | 6183万8800件 | 3881万2500件 | 3379万4800件 |
9月 | 6177万2000件 | 3904万5200件 | 3406万5600件 |
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、KDDIが11万800件の転入超過で24カ月連続でのトップとなり、続いてソフトバンクが2万2700件の転入。満を持してiPhoneの取り扱いを開始したNTTドコモは、その甲斐もむなしく13万3100件の転出となった。
KDDIは転入超過となった要因について「800MHzをベースバンドとしたLTEネットワークの優位性が顧客に受け入れられた結果であり、9月20日の新型iPhone発売以来、その認知が加速化したと捉えている」とコメント。加えて、auスマートパスやauスマートバリューの浸透、Android端末のラインアップなどが総合的に評価された結果だと説明した。
NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンクモバイル | |
---|---|---|---|
7月 | -11万2400件 | 7万100件 | 4万600件 |
8月 | -14万5000件 | 8万7700件 | 5万6800件 |
9月 | -13万3100件 | 11万800件 | 2万2700件 |
一方、NTTドコモは9月も転出が止まらなかった要因として、他社が旧モデルである「iPhone 5」や「iPhone 4S」のキャッシュバックキャンペーンを積極的に展開したことや、2007年に提供を開始した割引サービス「ファミ割MAX50」や「ひとりでも割50」の2年契約が終了するタイミングであることなどを挙げた。「ポートアウト(転出)については高止まりしているが、iPhoneを発売した9月20日以降にポートイン(転入)してくる顧客も獲得できており、数字は8月よりも改善している」(NTTドコモ)。
また、ソフトバンクモバイルは「新型iPhoneの在庫がまだ少ないこともあり、9月のMNPにはそれほど大きな影響はなかった」と説明した。
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