KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は、冬モデル発表会で、9月20日に発売した「iPhone 5s」の販売状況について語った。2013年から新たにNTTドコモが参入したこともあり、各社のMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の動向に注目が集まっていた。
田中氏は「おかげさまで、3社の戦いの中でドコモからもソフトバンクからも流入があり、auとしては非常に良い結果になった。来週にまた数字が発表されると思うが楽しみにしていただきたい」とコメント。9月は8月よりもMNPによる他社からの流入が増えたことを明らかにした。
また、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は、9月30日の冬春モデル発表会で、BCNが発表した家電量販店におけるiPhone 5s/5cの販売台数シェアで、ソフトバンクが首位になったことを紹介し、「実際に発売されてみて、雪崩のようにドコモやauに顧客が逃げていくことは、そこまでなかったと確認できた」と語っていた。
この点について田中氏は「ソフトバンクは量販店にガーンと在庫をシフトさせたのでやっぱり(端末が)出でしまう」と指摘。続けて「我々はショップにも在庫がそれなりにいっている」と語り、総合的な販売台数ではソフトバンクにも引けを取らないとの見方を示した。
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