MicrosoftがARMベースのタブレットを諦めたとは言いがたい。同社のある幹部は米国時間9月19日、金融アナリスト向けの会議において、将来的にファブレット(スマートフォンとタブレットの中間的な製品)を開発することも示唆した。
だが、Microsoftは、市場においても財務的にも順調でない「Windows RT」について、投資家が多くの疑問を抱いていることをはっきりと認識している。同社は7月に、「Surface RT」タブレットに対して9億ドルもの評価損を計上した。
Marketingグループのエグゼクティブバイスプレジデントを務めるTami Reller氏は、「この部屋にいる人たちがそのことを考えているのは分かっている。将来的にWindows RTが果たす役割について話してもらえるだろうか」とOperating SystemsグループのエグゼクティブバイスプレジデントであるTerry Myerson氏に同会議で質問した。
「当社のデバイスに搭載されているチップセットファミリの中でも、特に重要なものが2つある。(Intelの)x86とARMだ」とMyerson氏は答えた。
「特にスマートフォン分野におけるARMデバイスは、バッテリ持続時間と接続オプションのおかげで驚くほどのシェアを握っている」とMyerson氏は述べた。ここで言われている接続オプションとは、未来のARM版「Windows」タブレットに期待される3G/4Gオプションを指す。
「スマートフォンがタブレットへと広がっていく中で、将来、さらに多くのARM版Windowsタブレットが登場すると思う」(Myerson氏)
Myerson氏の言葉をよく見てみると、「Windows RT」タブレットと言うのを避けている様子で、逆にARMタブレットという言葉ははっきりと口に出している。また、Surface RTのような10インチクラスの標準的なタブレットではなく、ファブレットのようなデバイスについて言及しているように思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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