サードパーティークッキーの蔓延を快く思っていない人は多い。それはGoogleも同じだ。同社は、オンライン広告からサードパーティークッキーを排除する「AdID」という計画を構想している。
USA Todayの報道によると、この提案は1200億ドル規模のオンライン広告業界を根底から揺るがし、同時に、どの広告が表示されるかについてユーザーやGoogleがよりコントロールできるようにするものだという。
USA Todayの記事(本計画に「精通」しているがメディアに話すことは認められていないGoogleの匿名情報筋1人の話に基づく)によると、AdIDによって、Googleのオンライン広告事業が大幅に拡大する可能性があるという。Googleは現在、全世界のオンライン広告売上高の約3分の1を掌握している。
匿名情報筋はUSA Todayに対し、「AdIDは、基本的なガイドラインに同意した広告主と広告ネットワークに送信される。それによって、消費者はより強固なプライバシーを享受し、自分がウェブを閲覧する方法をより厳格に管理できるようになる」と述べている。
この報道によると、Googleは今後数週間および数カ月のうちに、政府機関や消費者団体、オンライン広告主の支持を取り付けるため、積極的に取り組む計画だという。
一方Googleは、近いうちに実施する計画はないとした。同社の広報担当者は米CNETに対し、「技術面の強化により、ユーザーのセキュリティは向上し、さらにウェブが経済的に発展可能な状態を維持することもできると当社は考えている。当社と他社はこの分野でいくつかのコンセプトを抱いているが、それらはすべて極めて初期の段階にある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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