Googleの元バイスプレジデントHugo Barra氏は同社の「Android」ビジネスで重要な役割を担っていたが、中国の携帯電話メーカーXiaomiの魅力と、同社での可能性に引かれてキャリア転向を決意したようだ。
Barra氏は8月にGoogleを辞めた後、10月にXiaomiに加わる準備を進めている。同氏はXiamiで「国際的な事業展開と、Android関連の戦略的パートナーシップ」を担当する予定だ。Xiaomiは中国市場向けにAndroid携帯を製造しているため、以前からGoogleと密接な関係にある。
Barra氏はAllThingsDに対して「創業者たちが目指しているのは、拠点は中国にこそあるものの、世界的な企業になることだ」と述べるとともに「私が自らの仕事をきちんと遂行すれば、現在のGoogleやAppleに匹敵する企業として世界でXiaomiが語られるようになる日が数年のうちにやって来るだろう」と語っている。
また同氏はAllThingsDに対して「私にとって一生に一度の機会だと即座に感じた。Googleと肩を並べられるような世界的企業に向けた道のりに当初から携われるというのは、本当に夢のような仕事だ」と語ったうえで、「自らのDNAに近いものを持っている企業で、自分が知っている仲間とともに働く、しかもアジアにそれなりの期間住んで、という機会は2度とないだろう」と付け加えた。
Xiaomiは既に軌道に乗っており、2012年に700万台の携帯電話を販売し、2013年には2000万台も販売すると予想されている。しかし当面の課題は、同社を競争力のある、正真正銘の世界的企業にまで成長させるというところにある。
「彼らが目指しているのは、携帯電話を原価で販売しておき、その使用感をさらに高める利益率の高いサービスを販売できる企業という位置に付けることだ」(Barra氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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