モバイル企業HTCが、中国のみで提供する予定のモバイルOSに取り組んでいるという新たな報道が浮上した。
そのOSは2013年中に中国で提供開始される予定で、「Twitter」に似た「Weibo」サービスなど、中国のウェブユーザーによく使用されるアプリケーションが組み込まれる見込みだと、The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間8月28日、HTCの計画に詳しい情報筋らの話として報じている。
HTCのモバイルOSが参入する余地はありそうだ。同社は北米や欧州の消費者への訴求に苦戦しており、この数年間は販売不振が続いている。しかし、中国はすべての端末メーカーにとって確実に成長の可能性を秘めた莫大な市場である。HTCは、この市場で収益を上げたいと考えている。
中国政府が最近、欧米企業に対する同国の依存性を軽減できるように、中国を拠点とする企業に対して独自のソフトウェアプラットフォームの開発を開始するように要求したことも、同社にとってやや追い風となっている。モバイル分野においては、Googleの「Android」とAppleの「iOS」が中国政府の照準対象ということになる。
台湾を拠点とするHTCは、新しい選択肢を進んで受け入れたいと考える中国政府の姿勢を利用することに機会を見出している。WSJの情報筋らによると、HTC会長を務めるCher Wang氏は、同OSが中国政府のすべての要求を確実に満たすように、中国政府と密接に連携しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス