ITプロフェッショナルは、生産性の向上につながるアプリを使用して、自身と会社にメリットをもたらすことができる。
われわれがIT関係のプロフェッショナルとして働いている業界では、ソフトウェアやハードウェアの活用によって組織における生産性の向上を図るための方法を常に模索している。そしてわれわれは、自らの仕事の成果によってこういった生産性の向上に貢献している。しかし、アプリの使用によって自らの生産性を向上させ、それによって自身と会社にメリットをもたらすという方法もある。以下では、生産性の向上に役立つと筆者が考えている7つのアプリを紹介する。
「Launchy」はアプリの迅速な起動を目的とする小さなプログラムだ。インストールすると、バックグラウンドで待機するようになっている。そして、Altキー+スペースキーを押すと、命令を入力するためのウィンドウが表示され、あなたが探しているプログラムの候補がヒントとして「補完」される。Enterキーを押すと該当プログラムが起動する。
これはアプリの起動方法としては奇妙なものに思えるかもしれないが、慣れてしまうとその他の方法よりもずっと手っ取り早く起動できるようになる。また、このツールはよく使うアプリを記憶してくれる。筆者のお気に入りのFTPアプリは「FileZilla」であるが、どのような作業をしている最中であってもAltキー+スペースキーを押し、「F」キーとEnterキーを押すだけで該当アプリが起動する。また、ウェブアドレスも同様にしてオープンできる。なお、Launchyはドネーションウェアであり、Windows 7、Windows Vista、Windows XP、Mac OS X、Linuxをサポートしている。
「Dropbox」はクラウドベースの定評あるファイル共有サービスだ。使い方は簡単で、ありとあらゆるデバイス間でファイルを同期できるようになる。また備えとして、ウェブベースのアクセス手段さえも用意されている。
Dropboxを使用するには、まず同アプリをインストールし、フォルダを指定することになる。すると、あなたがDropboxをインストールしたその他すべてのコンピュータから、そのフォルダに保存されているすべてのファイルにアクセスできるようになる。これはメモや画像、文書といったファイルをデバイス間で共有する素晴らしい方法だ。
このアプリはあなたの会社のセキュリティポリシーに抵触する可能性がある。一部の企業はDropboxのインストールや、会社関係のファイルの同期を禁止しているため、使用に先立って確認しておく必要があるだろう。とは言うもののこれは、今までUSBメモリを使ってファイルをやり取りしていた場合の手間を省いてくれる手軽なツールだ。なお、Dropboxは基本サービスであれば無料で使用でき、Windows、Mac OS X、Linuxをサポートしている。
Windowsに搭載されている「メモ帳」アプリには、誰もが知っているように基本的な機能しか搭載されていない。そこで「Notepad++」の出番がやってくるというわけだ。このアプリは作業効率の向上に役立つ機能を数多く搭載しながらも、使い勝手を犠牲にしていない便利なテキストエディタである。
便利な機能の例を挙げると、言語(HTMLやSQLなど)別の構文フォーマット機能や、検索語の強調表示、ファイルのタブ化、アプリ再起動時の編集継続、ファイルを横断した検索機能のほか、筆者の知らない機能もまだまだある。これはデフォルトのメモ帳を置き換える素晴らしいアプリだと言える。なお、Notepad++はドネーションウェアであり、Windows上で動作する。
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