著名なコラムニストでありエコノミストのPaul Krugman氏が、AppleとMicrosoftの対称性について、The New York Timesに米国時間8月24日に掲載された記事の中で論じている。
Krugman氏は、Appleが将来、Microsoftよりも多くの試練を抱える可能性があることを示唆している。
同氏の理論は、Microsoft製品の中心的な購入者が保守的なITマネージャーであるのに対し、Apple製品の場合は消費者という気まぐれな人間にすぎないという考え方に集約される。
Krugman氏は自身がIT専門家ではないことを認めた上で、「私が知る限りではApple製品には、もはや品質面での劇的な優位性がみられない」と述べている。
Krugman氏は「iPad mini」にも失望しているという。同氏は、「簡単なことをするために『iOS』と格闘する」ことにうんざりしているという。それはつまり、Steve Jobs氏の支配的精神との戦いに飽きてしまったということだ。
一方、同氏はMicrosoftについて、「驚くべきサクセスストーリーだ。Microsoftは数十年にわたってPCの世界で独占的な地位を守り、実際、その地位を現在でも持ち続けている。ただ、市場が変化しているというだけのことだ」と述べている。
確かに市場は変化している。しかし、Krugman氏の見解によると、ITマネージャーというものは本来保守的であり、気まぐれな普通の人間が、Appleを凌ぐ輝きと新しさを備えた製品を見つける可能性があるにしても、ITマネージャーがそれと同じようにすぐにはMicrosoftから離れることはないということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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