Facebookは、ゲームエンジンを手がけるUnity Technologiesとのパートナーシップを通じて、3Dゲームの世界に参入したいと考えている。
Facebookは米国時間8月28日、Unity向けにクロスプラットフォームの新しいソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした。ゲーム開発者はこのSDKに含まれる数々のツールを使用すると、ウェブ、「iOS」「Android」向けに開発するコアゲーム(ゲーム専用機向けのものが多いアクション、アドベンチャー、および一人称シューティングゲーム)に、Facebookとの連携機能を簡単に組み込むことができる。これらのツールには、ユーザーがFacebookにゲームに関する記事を投稿したり友達を招待したりできるオプションなど、プラグアンドプレイのソーシャル連携機能が含まれている。こうしたタイプのゲームに関わる開発者に対して、Facebook内での情報伝達を通じてオーディエンスの範囲を拡大し、数を増やすための手段を提供するものだ。
Facebook Gamesを担当する製品マネージャーのGeorge Lee氏が米CNETの取材に対して語ったところによると、新しいSDKの導入により、Unityの開発環境内で作業しているゲーム開発者はウェブ、iOS、Android向けのゲームをFacebookにつなげる仕掛けの組み込みが可能になり、一度開発したものはあらゆる場所でパブリッシュできるという。さらに、このSDKを使用すると、開発者はコードを1行追加するだけで、自分のモバイルゲームをFacebook.comに移植できる。
今回のSDKリリースは、カジュアルゲーム向けの空間というこれまでのイメージを越えて、新しいタイプの開発者やゲーマーを同社のプラットフォームに引き付けようとするFacebookの計画的な取り組みの一環だ。
Lee氏は、「Facebook上のゲーマーがコアゲームをプレイしたがっているかどうかは、これまで必ずしも明確ではなかった」と述べた。同氏は、Unityの3DブラウザプラグインをインストールしてコアゲームをプレイしているFacebookユーザーの数が、半年前の3000万人から9000万人超にまで増加している事実を指摘した。これは、Facebook上のゲーマーが視野を拡大させていることの表れだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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