Appleは機密保持を強化すると述べてきたが、その割には、新しい「iPhone」を隠しておこうという同社の努力はすべて無駄になったようだ。ここ数週間にわたって、プラスチック製と金属製の両方の「iPhone」の画像が立て続けに明らかになっている。これらは、Appleの次世代端末かもしれないし、そうではないかもしれない(おそらくそうだろうが)。
最も注目すべき点は、Appleが、2007年の初代iPhone発売から初めて、1種類ではなく2種類の新しいiPhoneを発売しようとしている可能性が非常に高いということだ。それはAppleの運命だけでなく、同社がこれまで追い求めてきたユーザーの種類にも、大きな影響を与える可能性がある。
この記事では、両方の端末についての最も基本的な質問に答えていく。
--Appleは何を発表すると予想されているのか。より低価格なモデルと、新しい上位モデルという、2種類の新しいiPhoneだ。これらの端末は、米国時間9月10日に開催されるイベントで発表されると言われている。場所はおそらく、サンフランシスコかクパチーノのApple本社で、いずれにおいても過去の発表イベントが行われている。
--低価格モデルは何が違うのか。このモデルは、「iPhone 5C」という名称だとうわさされており、背面には金属ではなくプラスチックを使っている。また、Piper JaffrayのアナリストのGene Munster氏は最近、Appleは機能を1つか2つ削る予定で、具体的には、Appleの内蔵音声アシスタントソフトウェアである「Siri」を搭載しない可能性があると示唆している。
しかし、重要となる違いは価格だ。通信事業者との複数年契約で支払う金額はそれほど変わらないが、前払いの場合の価格は違ってくる。これについては、後で詳しく述べる。
リーク情報によれば、Appleは、「iPhone 5S」のカラーバリエーションを増やして提供することを計画しており、特に、「ゴールド」あるいは「シャンパン」と呼ばれるカラーが予定されているという。iPhone 5Sは、2基のLEDフラッシュを備えた高機能のカメラと、ユーザーの指をスキャンできるホームボタンを搭載するとも言われている。後者は、セキュリティ機能に使われる可能性が高い。
ほかに予想されている仕様には、128Gバイトのストレージオプションと、動作を高速化する64ビットプロセッサへの変更が含まれている。
確かに、「iPhone 3G」と「iPhone 3GS」はホワイトとブラックのプラスチック製だった(右の画像を見てほしい)。Appleは2010年の「iPhone 4」でガラス製に変更した。その結果、背面パネルは大幅に薄く、平らになったが、前面のガラスのようにひどく粉々に割れることもあった。
--どちらかの端末の証拠はどこで見ることができるか。完全に機能している端末はまだないが、両方の端末の背面ケースの写真は山ほどある。量だけでいえば、いわゆるiPhone 5Cとそのプラスチック製背面パネルの写真の方が多い。こうした写真は一部のサイトに登場しており、Nokiaの「Lumia」シリーズのスマートフォンに似た、明るいカラーの端末が計画されていることを示唆している。
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