最も早いリーク情報の1つは、4月にケースメーカーのTactusによってもたらされた。Tactusは、ホワイトのプラスチック製iPhoneの背面とされる写真を投稿した。
6月末には、iPhone 5Sと思われる、最初に撮られた写真の1つがMacRumorsに突然現れた。この写真では、内部の部品の変更と、2基のフラッシュといった外側の変更をいくつか示していた。
--Appleが今、iPhoneをもう1種類発売したいと考える理由はなにか。簡単な理由は、競争、それもかなりの競争があるからだ。Appleは、たいてい年に数回、さまざまな種類のスマートフォンを発売するライバルから打撃を受けている。最大のライバルの1つがサムスンだ。同社は「GALAXY」シリーズを、スマートフォンからタブレット、さらにはスマートフォンとカメラのハイブリッド製品にまで広げている。すべてがヒットしたわけではないが、「GALAXY Note」(タブレットとスマートフォンの中間)のような一部の製品は成功している。
その結果、Appleのスマートフォン市場での成長は鈍化している。8月にIDCは、第3四半期におけるスマートフォンのシェアについて、「Android」が79.3%であるのに対し、Appleの「iOS」は13.2%で、iOSの成長率が前年より低下したと発表した。たとえそうであっても、こうしたことは予測が難しい場合がある。Appleは直近の四半期で、ウォール街の予想よりもかなり多くiPhoneを売り上げ、業績予想を上回ることとなった。
長年にわたり、Appleにとっての唯一の明るい材料となっているのが、スマートフォンでほかの企業よりも多くの利益をあげていることであり、この状況は今でも変わらない。
--iPhoneは現在いくらするのか。米国ではiPhone 5を、通信事業者との2年契約付きで199ドル、299ドル、399ドルで入手できる。契約なしの価格はかなり高く、16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトのモデルについて、それぞれ649ドル、749ドル、849ドルだ。
iPhone 4S(2011年モデル)は、契約ありで99ドル、契約なしで549ドルだ。一方、iPhone 4(2010年モデル)は、契約ありだと無料、契約なしだと450ドルである。
価格は国によって大きく変わる。イタリアやノルウェー、ベルギーなどでは、上位モデルのiPhoneを契約なしで購入しようとすると、米国内の価格より数百ドル高くなる場合がある。
--この低価格モデルのiPhoneはいくらになるのか。Morgan Stanleyが6月に行った分析では、349ドルから399ドルの間になるとされていた。これは、Appleが設定しているiPhone 4の現在の価格よりも50ドルから100ドル安い。
--その価格は、ライバルの端末と比較するとどうなのか。低価格のiPhoneが大ヒットすると予想されている中国では、「Coolpad」やHuawei(ファーウェイ)、Lenovo、ZTEのような企業の上位モデルは、およそ405ドルだとMorgan Stanleyは言及している。同社は、2013年6月に実施した中国の携帯電話所有者2000人への調査に基づいて、中国の消費者は低価格iPhoneに、より高額な486ドルを払うつもりがあると主張している。
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