2010年の特許侵害訴訟の一環でAppleに勝訴したセキュリティソフトウェア企業VirnetXが、最近の攻撃を拡大している。
VirnetXは米国時間8月6日、セキュリティ技術に関する特許をさらに2件付与されたとし、そのうち1件を最近の対Apple訴訟に追加するつもりだと述べた。この訴訟は、「iPhone 5」や第4世代の「iPad」「iPad mini」、第5世代の「iPod touch」といったデバイスのほか、「Macintosh」コンピュータ群も対象としている。
これらの新たな主張は、VirnetXが2012年11月にテキサス州東部の連邦地方裁判所で起こした最近の対Apple訴訟に追加されてきた。この訴訟は、仮想プライベートネットワーク(VPN)技術に焦点を当てている。
VirnetXは2010年、AppleとCisco Systemsを相手取り、VPN技術に関する4件の特許を侵害したとして提訴した。テキサス州の裁判所は2012年11月に、VirnetXに有利な判決を下し、3億6820万ドルの損害賠償金支払いを命じた。これに対し、Appleは2013年4月に異議を申し立てた。
VirnetXは、特許を侵害したと主張して、CiscoやAvayaなど多くの大手ハイテク企業を追い込んできた。そうした標的に含まれるMicrosoftに対しても、2007年と2010年にVPN技術に関する2件の特許をめぐって提訴している。Microsoftに約1億500万ドルの損害賠償金支払いを命じる判決が下された後、両社は2億ドルの取引の一環で和解した。だが、VirnetXは2013年4月、さらなる特許侵害でMicrosoftと同社の「Skype」部門に対して別の訴訟を起こした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」