転換期を迎えるgumi--出資先のエイリムが好調も本体は10億円超の赤字見通し

平野武士 岩本有平 (編集部)2013年07月29日 20時00分

 スマートフォンゲーム市場のネイティブアプリ移行はもう止められないのかもしれない——”パズドラ”こと「パズル&ドラゴンズ」の課金が好調で、ガンホーが7月29日に発表した2013年12月期第2四半期決算(1〜6月)は前年同期比約10.5倍の746億円となっている。

 このネイティブアプリの勢いは、何も同社に限定した話ではない。エイリムが7月に公開したiOS向けゲームアプリ「ブレイブフロンティア」についても、初月売上で2億円を越える見通しであることが、関係者への取材で明らかになった。

“実質1週間”で10万ダウンロード、1日の売上は700万円に

 エイリムは、フジテレビのベンチャーキャピタル(VC)であるフジ・スタートアップ・ベンチャーズ(FSC)やソーシャルゲームデベロッパーのgumiが新生銀行とともに手がけるVCであるgumi ventures、独立系VCのB Dash Venturesが出資して設立したゲームデベロッパー。代表取締役の高橋英士氏は、ゲームデベロッパーのウィルアークの出身。

 ブレイブフロンティアはそんな同社の第1弾ゲーム。GREEやmobageなどのソーシャルゲームプラットフォーム上で大きくヒットしたカードバトルの要素に、コンソールゲーム機のロールプレイングゲーム(RPG)の要素を掛け合わせたゲームシステムを展開。「ボタンポチポチ」と表現されるような単純な操作ではなく、村で素材を集めてアイテムを作成するといった育成要素、そして作成したアイテムを使った戦略的な戦闘などが楽しめるという。

 公開直後にトラフィックが集中し、サービスを1週間中断することとなった。そんな状況ではあるが、業界関係者によれば「1週間の中断時期も含めリリース2週間で10万ダウンロードを達成、DAU(日間アクティブユーザー)は8万人を越える状況。1日の売上は700万円を越えている」と好調だという。Android版のリリースも控えており「少なく見積もっても初月の売上は2億円を越える見通し」(前述の関係者)という。

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