gumiは12月5日、ジャフコ、DBJキャピタル、新生銀行、ニッセイ・キャピタル、三菱UFJキャピタル、コーエーテクモホールディングスを引受先とした第三者割当を行うことを明らかにした。総額は20億円。国内ソーシャルゲーム関連では最大規模の金額となる。
引受先には、自社でソーシャルゲームを提供するコーエーテクモホールディングスも含まれる。「コーエーテクモホールディングスはソーシャルゲームに柔軟な考え方を持っている。具体的な連携についてはこれから検討する」(gumi取締役 経営管理部長の川本寛之氏)という。
gumiでは今回の増資により、ソーシャルゲーム開発に向けた人材確保、M&Aの実施、海外事業展開に取り組む。現在、スタッフは1カ月に約10名のペースで増員しており、9月に設立した福岡オフィスについても年度内に40名規模に拡大する予定。M&Aについては、「今回の増資でちゃんとしたバリュエーション(金額は非公開)がついたこともあり、積極的に行っていく。すでに国内のソーシャルゲーム開発会社数社と話し合いを持っている」(川本氏)という。
海外進出では、まずはアジア圏に開発会社を設立する予定。当面は海外でソーシャルゲームを提供するのではなく、福岡オフィス同様に国内向けのゲーム開発拠点として運用する。
福岡に始まり、地方、海外の人材確保に注力していくというgumi。今後の施策については「福利厚生やサラリーも含めて会社の価値を上げ、エンジニアを取り巻く環境の整備に努める」(川本氏)。上場も視野に入れる考えだ。
gumiは、11月に米Electronic Artsとの共同タイトル「FIFA ワールドクラスサッカー」の提供も実現。同ゲームの売上も好調で、12月2日にはグリーの提供するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」での1日のGREEコインの総消費額(売上)が1億円を突破したと発表している。
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