英国のThe Guardianが報じた新たな記事によると、「Skype」には現在、ユーザーの音声通話とビデオ通話を政府が監視できるバックドアがあるという。
この記事は米国家安全保障局(NSA)から流出したスライドに基づいており、Skypeについて深まる疑惑を決定付けるように思われるとともに、Skypeでの通話が旧来型の電話での通話と同じくらい簡単に監視できる可能性があることを示している。
The Guardianが引用したある文書には、2012年7月からSkypeのビデオ通話を情報分析官が監視できるようになったとして、次のように書かれているという。「こうしたセッションの音声部分は以前から正確に処理されていたが、付随する動画はなかった。今後、分析官は完全な『映像』を得ることになるだろう」
Skypeが以前は盗聴に抵抗する姿勢を見せていたことを考えると、これは劇的な変化だ。
Microsoftによって買収される前のSkypeがまだeBay傘下にあった2008年に、Skypeの広報担当者は米CNETの取材に対し次のように述べていた。「Skype同士の通信を生で傍受ないし盗聴することを求める、いかなる召喚状も裁判所命令もわれわれは受け取っていない。いずれにせよ、Skypeが使っているピアツーピア型アーキテクチャと暗号化技術により、当社がそうした要請に応じることはできないだろう」
米CNETは米国時間7月10日午前、当時の声明が今でも有効かどうかMicrosoftに問い合わせたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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