カシオ計算機は7月10日、デジタルカメラ“EXILIM(エクシリム)”の新製品「EX-TR15」を7月19日に発売すると発表した。台数は限定3000台で、市場想定価格は7万5000円程度を見込む。カラーはホワイトのみ。
EX-TR15は、2012年に発売された液晶とフレームが回転するフリースタイルカメラ「EX-TR150」の後継モデルだ。レンズ部を中心にフレームは360度回転し、モニタも270度回転する。フレームやモニタを動かすことで、自分撮りなど自在のアングルで撮影できるのが特長だ。中国にて先行販売している「EX-TR350」と同じもの。
EX-TR15は、美しい肌色で撮影できるメイクアップモードを特長とする。肌をなめらかにし、健康的ないきいきとした肌に仕上げるメイクアップ(ナチュラルモード)に加えて、“美白モード”を搭載した。肌をなめらかにするメイクアップ機能のレベルは12段階から選択可能という。また、撮った後も楽しめるよう、撮影した写真に文字の手書きやハート型や星型の10種類のかわいいオリジナルスタンプを貼付けられる。
高性能エンジン「EXILIMエンジンHS Ver.3」と高感度1210万画素裏面CMOSセンサ、3.0型92万画素の高精細液晶を搭載。新たにWi-Fiを搭載し、スマートフォンと連携して専用アプリ「EXILIM Remote」からも撮影できるようにした。
EX-TRシリーズは、特に中国の若い女性から“自分撮りをするためのツール”として人気を博している。所有することがステータスにもなっているなど、独自の地位を築いているという。
先行販売を開始した中国では、予約受け付けの段階から出荷分を超え、予約受付を終了。5000元程度の製品は、6500元(約10万円)にまで高騰しているという。2012年に発売したEX-TR150は、日本と中国との価格差から日本での発売前に完売する事態となった。
日本において単純に搭載センサなどスペックだけで見ればEX-TRシリーズはコンパクトカメラに属するが、価格は高級コンパクトカメラやミラーレス一眼と並ぶものになる。しかし、それでも中国から見ればまだ安い──そんなアンバランスな状況が起きている。今回も幻のまま完売となるのか、中国での販売動向と共に注目したい。
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