カシオ計算機は5月30日、中国上海にてデジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新製品「EX-TR350」を6月末より発売すると発表した。カラーは白、黒、ビビッドピンクの3色で、価格は5000元(約8万2000円)。日本国内での発売は未定だ。
EX-TR350は、日本でも2012年に発売された液晶とフレームが回転するフリースタイルカメラEX-TR150の後継モデル。レンズ部を中心にフレームは360度回転し、モニタも270度回転する。フレームやモニタを動かすことで、自分撮りなど自在のアングルで撮影できるのが特長だ。
EX-TR150は、特に中国の若い女性から“自分撮りをするためのカメラ”として人気を博した。その人気に押され、日本市場では発売前に完売する事態となり、国内では幻となった製品でもある。今回は中国市場を先行し、自分撮りの“美”を追究するカメラとして「自拍神器」というキャッチフレーズが付けられている。
自分撮りを追求するため、美しい肌色で撮影できるメイクアップモードを特長とする。さらに、高性能エンジン「EXILIM ENGINE HS3」と高感度1210万画素裏面CMOSセンサ、3.0型92万画素の高精細液晶を搭載。新たにWi-Fiを搭載し、スマートフォンと連携してアプリからも撮影できるようにした。
単純に搭載センサなど機能だけで見れば、日本国内ではコンパクトカメラに属するだろう。カシオによれば、中国では通常のコンパクトカメラとは異なる、“自分撮りカメラ”としての新たなカテゴリを築きつつあり、所有していることがステータスにもなっているという。
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