Facebookの「Graph Search」が抱える3つの課題--米国での提供開始で考える成功の条件 - (page 2)

Jennifer Van Grove (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年07月11日 07時30分
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 ストーカーの天国としてのGraph Searchは、その動機が純粋か否かに関係なく、同検索エンジンの最も魅力的な利用例の1つだ。少なくとも、メンバーの関与を増やすという点では効果がある。なぜならGraph Searchは、小さな手がかりを求めて調査する人や、必死になってつながりを証明する写真を見つけようとする人々を、何時間もFacebookに留まらせる可能性があるからだ。こうした自己中心的な目的に利用できるオプションは確かに存在しているが、Graph Searchの機能を平均的なユーザーに提示するということに関して、Facebookの仕事ぶりはお粗末だ。初心者向けに、Graph Searchのオムニ検索バーを紹介する小さなチュートリアルが提供されているが、その短期集中コースは包括的な内容であり、数日後か数週間後には忘れ去られてしまうだろう。

 筆者はGraph Searchを体験してみたが、わずか数週間で、人々とPagesを対象とするデフォルトの基本的な検索機能に戻した。その理由は単純で、Graph Searchだと、自分が見つけたいものについてあまりにも多くのことを考えなければならないからだ。今回、提供範囲が拡大されたGraph Searchでは、クエリ提案の性能が向上している。つまり、ユーザーが文字を入力している間に、ユーザーが何を求めているのかを推測するFacebookの能力は向上しているはずだ。検索バー自体も、「Search for people, places, and things(人、場所、物事を検索)」というプロンプトを表示して、より具体的な指示を出すようになった。

 それでも、Graph Searchはもっと明白、あるいはもっと直観的であるべきだ。これは問題である。FacebookがGraph Searchのユニークな利点を平均的なFacebookユーザーにも分かりやすく示さなければ、ユーザーを関与させて売り上げを生み出す、柱になる製品としてのGraph Searchは失敗するだろう。

ユーザーの安全を確保

 Facebookがユーザーとそのユーザーが興味を示した物事を意外な形で結びつけて、その行動を不特定多数の人々に見えるようにすることには、人々を不安にさせる何かがある。「マリファナが好きな、友達の友達」というクエリは、拡大されたネットワーク内で、自分の不正な嗜好が他人に見える状態になっていることをおそらく知らないマリファナ常用者を見つけるのに効果的だ。

 確かに、Graph Searchはユーザーの投稿のプライバシー設定を遵守しており、Facebookはユーザーに対し、どのグループの人々が自分の投稿を見られるのかを確認し、設定を調整するよう奨励している。しかし、それらの対策は、恥ずかしい意外な新事実が人々の目に触れてしまうのを防ぐことはできないだろう。

 Graph Searchは警鐘としての役目を果たすかもしれない。自分のプライバシー設定にもっと注意する、Likeや近況アップデートの回数を減らす、あるいはFacebookから完全に離れることを人々に促す可能性がある。歴史を振り返ってみれば、大規模なユーザー離脱は起こらないだろう。しかし、メンバーの関心、特にトゥイーン(8歳~12歳の子ども)やティーンエージャーの関心がもっとプライバシー性の高いほかのアプリケーションに移っていることを示す証拠は豊富にある。その理由の1つは、犯罪性のある投稿や写真に関して責任を取らされることに対する恐怖だ。

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