Googleは、南米のジャングル、アフリカの渓谷、アジアの島々、ハワイの溶岩原などの道なき場所まで「Google Maps」がカバーするのを支援するよう、探検家らに求めている。
技術大手のGoogleは米国時間6月27日、サードパーティーの組織に対し、同社の「Street View Trekker」バックパックを背負って写真撮影に貢献することにより、同社が「世界最高の地図を構築」する手助けをしてもらいたいと述べた。
Googleは、この新しい試験プログラムを開始するにあたり、手始めとしてハワイ州観光局(HVCB)と提携した。局員はハワイ島の各地を歩いてまわることを既に開始しており、同島の人気スポットである火山国立公園、アカカの滝、ワイピオ渓谷などで写真を集めている。同局は、他の島々へも引き続き足を延ばすことを計画している。
Googleの「Street View」プログラム担当マネージャーであるDeanna Yick氏は、ブログ投稿で、「島のインタラクティブな360度画像により、世界中の人々は、それらの美しい島々を訪問前に見てまわることができる。これには、自力では見つけることが難しいであろう人里離れた到達困難な場所も含まれる」と述べる。
サードパーティーの組織と提携するという考えは、これらすべての画像をオンライン公開する工程を迅速化するためのものだ。Yick氏は、「HVCBとの提携により、これらの場所のオンライン化が自力で行うよりも早くできる」と記している。
Trekkerバックパックは15個のレンズが付いたカメラシステムを搭載しており、このカメラシステムは、身に着けることが可能なこのバックパックの上部から突き出て画像を随時撮影する。各レンズは別方向を向いているため、全画像を組み合わせると360度のパノラマ画像を構成できる。
Yick氏によると、この新しいTrekker試験プログラムは、誰でもGoogle Mapsに貢献できるようにするためにGoogleが現在進めている取り組みの一部だという。観光局、非営利団体、政府機関、大学、研究機関などはStreet View Trekkerの借用を申請することができ、Googleの地図作成プロセスへの参加が可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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