ソニー、高画質コンパクトデジカメを拡充--世界初1.0型裏面照射型CMOS機も

 ソニーは6月27日、コンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot」シリーズに、裏面照射型の1.0型CMOSセンサを搭載した「DSC-RX100M2(マークツー)」と、ローパスフィルタを非搭載にし、解像感を追求した「DSC-RX1R」を発表した。両機種ともに7月5日に発売する。

 ソニーでは、2012年に1.0型の大型CMOSを採用した「DSC-RX100」とフルサイズCMOSを搭載した「DSC-RX1」を発表。ハイエンドコンパクトデジカメとして展開してきた。今回の新製品はRX100/RX1と併売され、ラインアップを拡充することで、ハイエンドコンパクトデジカメ市場の拡大を狙う。

世界初1.0型の裏面照射型CMOSを搭載

 RX100M2は世界初となる1.0型サイズの裏面照射型CMOS「“Exmor R”CMOSセンサー」を搭載。大型の裏面照射型CMOSにより、集光効率をさらに向上し、ノイズを抑えた高感度撮影を実現する。現行機RX100に比べると約1段分のノイズ改善がされており、ISO6400(RX100M2)とISO3200(RX100)で撮影した静止画のノイズレベルは同等になるとしている。

 新開発のCMOSセンサに、映像エンジンの「BIONZ」、カールツァイス製の「Vario Sonnar T*レンズ」を組み合わせ、精細感のある被写体を再現できるとのこと。F1.8の明るいレンズで、最短5cmの撮影距離でも美しいボケ味を表現する。

 本体にはWi-FiとNFCを備え、スマートフォンとの簡単接続を実現。画像再生時にNFC接続すれば、再生している画像をスマートフォン側に転送できるほか、撮影モード時では、スマートフォンからのリモート撮影に対応する。

 有効画素は約2020万で、最大2000万画素の静止画撮影と、AVCHD形式による1080/60p、24pのフルHD動画撮影が可能。3.0型の液晶モニタ部は上方向84度、下方向45度の可動式で、ロー、ハイアングル撮影時に便利に使える。

 サイズは高さ58.1mm×幅101.6mm×奥行き38.3mmで、重量約281g(バッテリ、メモリーカード含む)。3.6倍のズーム撮影ができ、ズームレバーのほか、レンズのリング操作に連動して5段階でズームができるステップズームを採用する。店頭想定価格は7万5000円前後。

  • 「DSC-RX100M2」

  • 「α」「Handycam」とアクセサリを兼用できるマルチインターフェースシューを採用

  • 液晶モニタ部は可動式

ローパスフィルタレスのRX1R

 RX1Rは、RX1からローパスフィルタをなくすことで、解像感を追求したモデルだ。ローパスフィルタは光をフィルタに通すことで、モアレや偽色が発生しにくいように拡散される一方、解像感を犠牲にするというデメリットがあった。今回のRX1Rでは、レンズを通ってきた光を、そのままの情報でイメージセンサに伝えるため、解像感の高い撮影が行えるとのこと。RX1、RX1Rの2機種をラインアップすることで、ユーザーは好みのモデルが選べる。

 イメージセンサにはRX1同様、35mmフルサイズの“Exmor”CMOSセンサを使用。有効画素は2430万画素で、最大2400万画素の静止画撮影とAVCHD形式による1080/60p、24pのフルHD動画に対応する。

 サイズは高さ65.4mm×幅113.3mm×奥行き69.6mmで、重量約482g(バッテリ、メモリカード含む)と、RX1と同じ。店頭想定価格は25万円前後になる。

  • 「DSC-RX1R」

  • マルチインターフェースシューを備える

  • 3.0型の「エクストラファイン液晶」を採用する

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