Twitterの最高経営責任者(CEO)Dick Costolo氏は、誕生から7年を経過した同社の情報ネットワークは、一般の人たちを獲得するにはまだ複雑過ぎると考えている。
Costolo氏は米国時間5月29日、カリフォルニア州ランチョパロスバーデスで開催のD: All Things DigitalカンファレンスでKara Swisher氏が投げかける質問にうまく対応した。Twitterに欠けているのは何かとの問いに、Costolo氏は「シンプルさだ」と答えた。
Twitterは、コミュニケーションをあまりにも複雑にしている。
同情報ネットワークは、ツイートを140文字以下に制限していることから、対話やミーム用に新しいタイプの言語を作るきっかけを人々に与えている、とCostolo氏は述べた。しかし、この「注目に値する言語」は、同プラットフォームを使い始めたばかりの人にとって「理解が非常に難しい」と同氏は付け加え、会員たちが自分のフォロワー全員に見てもらいたいリプライをツイートするために「.」を「@」の前にどれほど頻繁に付けているかを語った。確かに、ある種の分かりにくさはある。
Costolo氏によると、同氏は、自身のチームに対し、リスクを取って、Twitter専門用語を熟知しているインサイダーとそうでない新規ユーザーの間を取り持つ方法を考えるよう強く求めているという。
また、Costolo氏は、同社の上場計画に加えて、Apple、Google、Facebookとの関係、そして、ボストンマラソン爆弾テロのようなニュース速報的状況における役割についても当然ながら質問を浴びた。
IPOに関してCostolo氏は、同社会長のJack Dorsey氏が4月に行った発言に沿った内容の回答をするとともに、上場に対する同社の関心については控えめに語った。また、同氏は、シリコンバレーの競合会社との自社との関係について具体的な話をするのも避ける一方で、TwitterがGoogleと協力可能なこと、Facebookとは定期的に話をしていること、そして、Appleを師と仰いでいることを述べた。
Twitterが責任を持って自社ネットワークを流れている情報を調査することについては、起こり得ないとCostolo氏は述べた。同情報ネットワークは、報道機関ではなく、また、そのような役割を果たす計画もない(将来的には、より多くの報道機関と提携したいとは考えているが)。
「われわれは、世界的な情報流通のためのプラットフォームである」とCostolo氏は述べる。これは、Twitterが人々のために、そして、人々によってあることを意味する。Twitterが今日持つ良いところは、ボストンマラソン爆弾テロ犯捜索時に広がった偽情報のようなうわさが出回った際、何が正しくて何がうわさかの振り分けがユーザーによって素早く見事になされるところにある、と同氏は強調した。ただし、この意見に皆が同意するかについて、筆者は疑問だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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