HTCが同社の主力スマートフォン「One」シリーズとして、標準の「Android」OSを搭載した「Google Edition」モデルを販売する予定であることを、米CNETが確認した。
同社のトレードマークである「Sense」ユーザーインターフェースを搭載しないOneスマートフォンについては、米国時間5月24日にGeek.comが報じ、発売まで2週間だとしていた。同社の計画に詳しい人物は米CNETに対し、HTCは実際にこのスマートフォンの発売を計画していると語った。ただし、発売時期については夏頃としか示されていないという。
HTCはこれまで、Senseユーザーインターフェースについて、自社製品を他社のAndroid端末と差別化するものであると強く主張してきた。HTCの今回の動きに先立ち、サムスン電子も標準のAndroidを搭載した「GALAXY S4」モデルを発売予定だと発表し、同じく驚きを与えた。同モデルは、GALAXY S4スマートフォンにプリロードされていた多くのサムスン的な特徴を取り除いたものになっている。
Oneは非常に評価が高いが、GALAXY S4の発売とそれに伴う販売キャンペーンをサムスンが展開することで、販売が鈍るだろうと危ぶむ声は多かった。しかし、HTCのある幹部はThe Wall Street Journalに対し、同社が最初の1カ月間に500万台を販売し、力強い滑り出しであったと述べている。
HTCはこのところ、数名の幹部が退職したとThe Vergeが報じたことを受け、長期的な持続性が懸念されている。HTCの売上高と利益は縮小を続けている。
新たなOneがどの通信事業者から販売されるのか、あるいは販売奨励金の有無については報じられていない。一方の「GALAXY S4 Google Edition」は、特定の通信事業者のみによって、販売奨励金なしの650ドルで販売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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