台湾の携帯電話メーカーHTCが静かに沈み続けている。同社の最新の四半期決算も投資家にとって厳しい内容となった。
2013年におけるHTCの主力端末で、サムスン製「GALAXY S4」の対抗機種とされていた「HTC One」の発売が遅れたことを受けて、HTCの利益は記録的な低水準となり、売上高は予想を下回った。
2013年第1四半期決算(監査前)におけるHTCの純利益は8500万台湾ドル(約282万米ドル)だった。2012年第4四半期の10億台湾ドル(約3320万米ドル)からの減益となる。
一方、第1四半期の売上高は428億台湾ドル(約14億2000万米ドル)で、HTCが2月に予想していた500億〜600億台湾ドル(約16億6000万〜19億9000万米ドル)をはるかに下回った。これに対し、2012年第4四半期の売上高は600億台湾ドル(約20億米ドル)だった。
Bloombergの報道によると、HTCはカメラの部品不足によって米国や欧州など主要市場での製品発売を1カ月も延期せざるを得なかったという。最新のGALAXY S4よりほんの何日か早く店頭に並ぶだけのHTC Oneでは、HTCが売り上げを完全に回復するのは厳しいとアナリストらはみている。
Reutersによると、HTC Oneは発売を予定している約80市場のうち、まだ3市場でしか発売されていないという。
HTCは先ごろ、新しい「Facebook Home」ソフトウェアを搭載したスマートフォン「HTC First」を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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