もちろん、個人の目標に合わせて設定をカスタマイズすることもできるが、その際には専用のモバイルアプリ(「iOS」向けと「Android」向けがある)から操作を行うわけではない。設定をカスタマイズする際には、Fitbitのウェブサイトにログインする必要がある。ちなみにJawboneのUPでは、専用のモバイルアプリから睡眠や歩数の個人的な目標を設定するようになっているものの、ウェブベースのユーザーインターフェースは存在しない。
Fitbit製品の強みは、同社が提供する強力なオンラインデータ分析ツールにあると筆者は常々考えている。Fitbitのモバイルアプリとウェブインターフェースの双方によって、毎日や毎週、毎月の、さらには1年を通じた統計情報を自由に取得できるようになる。また、食べたものを記録し、摂取カロリーを計算できるよう、大規模な食品データベースからデータを取り込めるようにもなっている。筆者のお気に入りは、食品データをカスタマイズしておき、何度も入力する食品を手っ取り早く記録できる機能だ。これによってカロリー計算にまつわる面倒な手間が省けるようになる。
また、Fitbitの「Aria Wi-Fi Smart Scale」を使用すれば、測定した体重がリアルタイムでFitbitアカウントに同期されるため、摂取/燃焼したカロリーに応じた具体的なデータが提供されるようになる。さらに、Fitbitが現在販売している、Flexをはじめとする活動量計には、収集した情報を無線でPCやMacに同期するためのBluetoothアダプタも搭載されている。これはJawboneのUPにはない機能だ。また、サムスンの「GALAXY S III」や「GALAXY Note」を所有しているのであれば、FlexはBluetooth経由で直接やり取りすることもできる。
Fitbitによると、Flexのバッテリ持続時間は使用状況(つまり、ディスプレイ部分をどれだけタップするか)によって5~7日間であるという。筆者の実感もその通りであり、充電せずにおよそ5日間使い続けることができた。一方、JawboneのUPはデータ転送に3.5mmヘッドフォンジャックを用いる、より効率のよい転送手段を採用している(とは言うものの利便性に欠ける)ため、バッテリ持続時間はUPに軍配があがる(Jawboneによると最長で10日間使用できるという)。
FitbitのFlexは同社のOneやZipと同様に、歩数のカウントが多めに計測されるように感じた。1週間のうちで、1万歩という目標を数千歩超える日が何度もあったのだ。筆者はニューヨークに住んでおり、とても忙しい日々を過ごしているものの、それほど歩いているようには思えなかった。
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