Flex本体をバンドに収納するのは簡単であり、挿入方向を示す矢印も付けられている。しかし、バンドを手首に装着するとなると話は違ってくる。Flexのリストストラップの端には楕円型の穴が9個開けられており、反対側の端には堅い突起が2個付いている。バンドを装着するには隣り合った2個の穴にこれらの突起をはめ込むわけだ。筆者がやってみたところ、これはかなり力の要る難しい作業であった。筆者を軟弱者と呼んでもらっても構わないが、バンドを装着する際に手を傷付けてしまった。自分の親指を手首に押しつけすぎたのだ。Fitbitはこの問題を認識しており、こういったことは筆者が使用した試作品段階の製品でしか起こらないと述べている。なお、Flexの強力なリストロックには、外れにくいというメリットがある。
Flexは、水気の多い場所や、雨の中での使用も想定されている。このデバイスは防水性を備えており、しぶきがかかったり、短時間であれば水につかっても大丈夫なようになっている。このため筆者は1日中Flexを手首に装着したままシャワーを浴びたり皿を洗ったりできた。他にもメリットはある。Flexは非常に軽く、快適にはめていられるため、装着していることを忘れてしまう時もしばしばあった。なお、装着感はJawboneのUP(これも人間工学的観点から見てもうまくデザインされたリストバンド型の活動量計である)よりもFlexの方が優れているように感じられた。
Fitbitの開発した最新の活動量計であるFlexは、同社のOneとほぼ同じ機能を搭載しており、本体内の加速度センサによって歩数や、消費したカロリーが記録されるようになっている。なお、このデバイスでは同社ウェブ上の専用アカウントで入力した年齢や身長、体重を加味したうえでこういった値を計算するようになっている。
またFlexはOneと同様に、睡眠の長さと質に加えて、夜中に何度起きたのかを記録するという機能も搭載している。実際のところ、Flexはずっと手首に装着したままにするという性質上、睡眠の記録にうってつけの器具と言える。つまり、装着したままで就寝できるうえ、Oneのように専用のアームバンドと格闘する必要もないわけだ。
とは言うものの、Flexを睡眠モードに移行する操作をうまく行うには練習が少し必要となる。睡眠の記録を開始するには、このデバイスのディスプレイ部分を適切なテンポで6回タップする必要がある。テンポが速すぎたり遅すぎたりすると、Flexは入力を正しく認識しない。対照的にJawboneのUP(これも睡眠や歩数、カロリーを記録できる)では、ずっと容易に操作できるようになっている。
Flexの良いところは、日々の目標達成度をLEDで表示できるという点だ。ディスプレイ部分を指で1回タップすると、Flexは達成度を5段階で表示してくれる。5つの光がすべて点灯すれば、デフォルトとして設定されている1日の目標歩数である1万歩に達したことになる。また目標を達成した場合、このデバイスは振動するとともに、ランダムなパターンで光を明滅させる、光のハッピーダンスも見せてくれる。
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