Googleのブログでの説明によれば、ユーザーにとってのGoogle Playゲームサービスとは、平たく言うと、「リアルタイムの複数プレーヤーのゲームでGoogle+の友達に挑戦したり、彼らとスコアボードの1位の座を争ったりできるようになる」ものであるという。
Google+をAndroidのアイデンティティプラットフォームにすることで、GoogleはAndroid搭載端末をアクティベートしている9億人のユーザーのそれぞれに、Google+アカウントを作成して継続的に利用する理由を与えることになるだろう。そしてGoogle+のソーシャルレイヤはiOSアプリ上でも機能するので、GoogleはAppleの領域も開拓しようとしている。
最も難しい部分は、人々にFacebookではなくGoogle+を一番よく使うソーシャルアイデンティティにしてもらうことだろう。興味をそそるこれらすべての新しいソーシャルネットワーキング機能が力を発揮し始めるのはそこからだ。
特に、デスクトップや「Gmail」、Android、iOSでのメッセージングを「Hangouts」にまとめたのは、人々をGoogle+のエクスペリエンスにより深く引き込むための見事な方法だ。Gmailのチャット機能や「Google Talk」「Google Chat」、従来の「Google+ Hangouts」といったGoogleのメッセージング製品のいずれかを既に使っているユーザーは、新しいGoogle+ Hangoutsアプリに引きつけられ、現実の友人関係のより多くの部分をGoogleのソーシャルネットワークに移すようになるだろう。
クロスプラットフォームのHangoutsメッセージングアプリを使う際、会話の中で写真を共有し始めるだろう。すると、その写真は自動的にGoogle+の写真アルバムに保存される。Hangoutsは次に、ユーザーをGoogle+の新しい写真体験へと導く。そこでは、写真のバックアップや自動画質補正が行われる。さらには、Googleが写真をつなぎ合わせて作成したアニメを楽しむこともできる。
写真を使ってみると、ユーザーはGoogle+のストリームを見直すようになるだろう。結局のところ、そのストリームはPinterestに似てはいるが魅惑的な素晴らしい外観を備えているし、自動生成された関連ハッシュタグは興味深いコンテンツを見つけるのに役立つはずだ。
こうした変化が分からない場合には、1歩下がって、全体像を見てみよう。GoogleはGoogle+を使って、ウェブ、モバイル、ソーシャルの間の点を結ぼうとしている。Google+はウェブユーザー、モバイルユーザー、ソーシャルネットワークユーザーがどこにいるときでも、その心をつかんで新しい製品や体験へと誘導し、そこに至るまでのソーシャル的により豊かな体験を約束する。その仲間に加われば、Google+にログインし続けて、友人とメッセージやビデオチャットをしたり、Circlesを利用してゲームしたり、写真を楽しんだりするようになるだろう。
Google+は、Googleが常に言うように、ソーシャルネットワークではなく、ソーシャルレイヤだ。2年たった今、われわれはそのレイヤが具体化し始めるのを実際に目にすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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