Googleが、「Google+」プラットフォームのソーシャル性を大幅に高める動きに出た。
Googleは米国時間2月26日、アプリやウェブサイトへのサインインにGoogleアカウントを使用できるようになったことを発表した。これによって、Googleアカウントは、インターネットの世界により密接に編み込まれる可能性がある。また、FacebookやTwitterには重大な新しい課題が突きつけられた。
モバイルおよびウェブ開発者らは、Googleアカウントによるサインインを受け付けることが可能となり、アプリが要求し、かつ、ユーザーが選択するアクセス許可によっては、Google+のソーシャル共有にアクセスできるようになる。「Google Drive」や「Google Calendar」といった他のサービスは既に開発者らによるフルアクセスが許可されており、今回の動きはこの流れに追従するものである。
Google+のエンジニアリングディレクターを務めるDavid Glazer氏は米CNETに対し、「Google+プラットフォームにおいて、これまでで最も重要な機能導入の1つ」と述べた。
Glazer氏は、サンフランシスコにあるパーソナルフィットネス関連新興企業Fitbitを例として挙げた。同社は、26日の発表に先立ちGoogleと連携した企業の1社である。
Fitbitはこれまで、ユーザーによる新規アカウント作成またはFacebookによるサインインを許可していたが、今回、Googleアカウントによるサインインもできるようにする。2ステップ認証のようなセキュリティ手段が有効になっている場合は、それが適用される。Fitbitユーザーは、Google+によって特定の人々または特定のサークルを対象に情報を共有するか、または誰とも情報を共有しないかを選択できる。
Google+のサインインを既に組み込んでいるその他の企業としては、TheFancy.com、Flixster.com、英国のThe Guardian、USA Todayなどがある。TheFancy.comの共同創設者であるMichael Silverman氏は新しいYouTube動画の中で、Google+が同氏の企業のサイトにサインインするための「より優れた」方法であることを述べた。その理由としては、「まったく新しいユーザー名とパスワードを一から作成する必要がなく、ボタンをクリックするだけで準備が済むからだ」という。
GoogleのソーシャルプラットフォームGoogle+はまもなく、創設から2年を迎えるが、サードパーティーのサインインを提供する時期については競合他社に遅れをとっている。「Facebook Connect」は提供されてから4年強が経過しており、Twitterは2009年からサインインを許可している。LinkedInも同様のサインインオプションを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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