たった一人で仕事が完結することはない。仕事があることは、必ず誰かと関わっているということだ。そこに関わる人間が増えると、「チーム」となる。チームメンバーには、それぞれの役割が発生するが、適材適所でなければ仕事がスムーズに進まないばかりか、頓挫することもありうる。適材適所を判断する材料の一つが「強み」だ。リーダーはリーダー自身の強みを生かした上で、チームメンバーの強みに応じて、適切な役割を割り振れば、素晴らしい成果を出せるだろう。
本書は、個人の強みに焦点を当てた「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(日本経済新聞出版社)のリーダーシップ版。巻末には、自分の強みの内、トップ5を判定できるサービス「ストレングスファインダー」(ギャラップ提供)を利用するためのコードが含まれている。強みとは、「コミュニケーション」や「戦略性」など、個人が得意とする分野の能力のことであり、ギャラップでは全部で34種類の強みがあるとしている。
個々の強みの解説も興味深いが、本書の前半はギャラップの調査を基に、成功しているリーダーがどのような行動を取っているのか、どのようなフォロワーを持っているのかといった分析結果を詳しく説明しているレポートになっていて面白い。さまざまな事例の中には自分の周囲にも当てはまる内容が1つは見つかるだろう。そこに、現在抱えている問題を解決するヒントがあるかもしれない。
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