経理を知っているかいないかで、会社の行く末が決まってしまうと聞けば、会社経営者は誰でも危機感を持つのではないか。会社の数字を経理担当者まかせにしていては、現状把握も将来を見据えた決断もできない。ただし経理の詳細を知る必要はなく、経営者が知っておくべき数字があるという。
本書は経営者が経理の本質を理解し、会社の発展と維持に活かせるように「お金」「会計」「税金」の3つのシステムについて分かりやすく解説した指南書だ。
本書では、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)の動きを8通りに分けて、パターンで把握できるようにしたり、「お金の流れがざっくりわかるシート」という付録で自社の「お金」「会計」「税金」の流れを目に見えるようにしたりと、「とにかく分かりやすく」という配慮が随所に見られる。言葉だけでは敬遠されがちなしくみや概念は、イラストや図解をふんだんに利用して、眺めて分かるように工夫されている。
後半には、正しく効果的な節税の方法など、税金周りの「おトクな話」の載っており、会社の規模にかかわらず、経理を人まかせにしていながら、会社の現状を憂えている経営者は必読だ。
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