「集客」。それは独立して仕事をするコンサルタントである著者にとって、常に悩みの種であったという。ところが、ある人の助言により、本当に大切にしなければならないことに気づかされる。その後のさまざまな経験から導き出された1つの結論。本書にはクライアントから信頼され「紹介が紹介を生む」コンサルタントになるための思いやりあふれるアドバイスが詰まっている。
独立して仕事をしていると、仕事が途切れることは恐怖だ。水野氏が契約解除の憂き目にあうまで「集客第一」の考え方だったといっても、決して珍しいことではない。しかし集客ばかりを考えている際の「焦り」は、目の前のクライアントに対する仕事に如実に現れてしまうのだ。今の仕事より先の、まだ見ぬ仕事に心が飛んでいては、目の前の仕事で満足できる結果を出すことは難しい。水野氏の言葉は、一つ一つが厳しく優しい。
本書に書かれていることは、実は「コンサルタント」に限らずどのような仕事をしていたとしても、いつも心に留めておくべき大切な心構えといえる。集客に悩んでいるコンサルタントのみならず、フリーランスで仕事をしている人にも広く役立つだろう。
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