ニューヨーク発--Googleは同社の検索ページに、アプリのアクティビティに関する情報を組み込む計画である。ユーザーは友人らが何をしているかを把握できるようになり、「Google+」はGoogleの他のサービスにより密接にリンクされることになる。
同社は2013年2月、「Google+ Sign-In」サービスを提供開始した。Googleアカウントを使用してサードパーティーのアプリやウェブサイトにログインできるサービスである。Google+ Sign-Inを利用するユーザーは、スマートフォンを起動することなく「Android」アプリ版を直ちにダウンロードすることもできる。Googleはこれによって、Googleアカウントをさらに深くインターネットに織り込み、同社のソーシャルネットワークプラットフォームを推進しようとしているとみなされていた。
Googleは米国時間4月30日、この動きをさらに前進させた。Google+担当製品管理ディレクターのSeth Sternberg氏とGoogleの製品マネージャーであるArdan Arac氏は、アプリから抽出した情報を同社の主力検索サイトに統合する予定だと述べた。
「Google+を開設したとき、Googleを1つのGoogleにすることがその究極の目的であるとわれわれは述べた」とSternberg氏は30日、ニューヨークで開催されたTechCrunch Disruptカンファレンスで述べた。「ユーザーは、Google全体にわたって共通のアイデンティティ、そして、友人との共有と対話のために共通の方法を持つ(中略)今回、Googleで検索する際に他人がインターネット上で何をしているかをより容易に発見できるようにした」(Sternberg氏)
例えば、Fandangoについて検索した場合、現在一番人気がある映画が表示される。音楽サービスSoundCloudについて検索した場合、その時に最も人気で最も評判になっている音楽が表示される。
今回の統合による動作は次のとおりである。アプリを使用するユーザーが自分のGoogleアカウントでサインインする。ユーザーの許可が得られれば、そのユーザーのアクティビティがアプリやサイトからGoogleに送信される。Googleは、これらすべてのアクティビティを集め、人気の高いものを特定する。そしてその結果を、ユーザーがそのブランドを検索した場合に検索ページの右側に表示する。
この新機能は、数週間のうちにデスクトップ検索上で提供開始されるとSternberg氏は述べた。初期パートナーは、Deezer、Fandango、Flixster、Slacker Radio、Songza、SoundCloud、TuneInなどである。Googleは、ブログ投稿において、より多くのアプリが今後追加されることを述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」