ニューヨーク発--新興企業Foursquareの最高経営責任者(CEO)であるDennis Crowley氏は、同社が成長していないという世間の懸念を払拭すべく、重要な指標はすべて毎月10~30%ずつ伸びていると語った。
チェックインサービスやローカル検索サービスを提供するFoursquareの共同創業者でもあるCrowley氏によると、同社は「成長を示す数値について多くは発表しない」ものの、アクティブユーザー数や入会者数、チェックイン数、検索利用者数、その他の指標に注意を払っているという。また同氏は、すべての指標が伸びているとした。
同氏は米国時間4月29日、当地で開催中のTechCrunch Disruptカンファレンスで「われわれが成長していないという認識が一部であるが、それは誤りだ」と語ったうえで「われわれは素晴らしい業績を上げている」と続けた。
Crowley氏は売上高やその他の指標について具体的に答えることを避けたが、売上の増加は毎月「順調だ」と述べた。同氏によると、3月にはこれまでで最高の売上高を記録したという。
Crowley氏は「われわれが収益を生み出す方法を知らず、収益を上げておらず、収益の追求を軽視していると考えている人は大勢いる」と述べたうえで「彼らは間違っている」と続けた。
同氏は以前のFoursquareが収益を重視していなかったことを後悔していないと付け加え、完全ではない製品に対して早過ぎる段階で課金することは「自殺行為」だと述べた。
同氏によるとFoursquareは業者との10万ドルを超える契約を「日常的に」締結しているという。同社の業者向けプログラムは、全国規模で展開する大手小売業者に対して「大きな効果」を発揮してきており、現在はより規模の小さな、地元の業者に対象を拡大しているところだという。
Foursquareはニューヨーク発の最も注目度の高い新興企業の1つであるが、このところ成長期の苦しみに直面している。ここ数年、同社は急速に成長しているものの、事業の収益化に関しては問題を抱えていると報じられており、同社の総合的な価値は投資家らにとって正確に把握しづらいものとなっている。同社は4月に入ってから、その操業を支えるため、負債により4100万ドルの資金を調達している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス