Amazonは今もクラウドコンピューティング界の王者に君臨しているが、Microsoftの「Windows Azure」ソフトウェアも勢力を増しているようだ。Bloombergによると、Azureの契約者数がこの6カ月で48%増加しただけでなく、Azureとそれに関連するMicrosoftクラウドサービスソフトウェアのこの1年間の売上高が初めて10億ドルを突破したという。
PC市場の低迷を考えると、「売上高10億ドル超のサービス群」の仲間入りを果たしたことの意義は非常に大きい。Microsoftは米国時間4月29日、Bloombergとのインタビューの中で、これらの最新の業績を明かした。
Bloombergによると、自社のクラウドニーズを満たすためにAzureを利用する企業の割合は20%なのに対し、Amazonを採用する企業の割合は71%だという。しかし、Forrester ResearchのアナリストであるJames Staten氏はBloombergに対し、Microsoftの市場シェアは1年以内に35%まで拡大する可能性がある、と述べている。
Staten氏はAzureの売上高について、「私は今後、年間売上高が倍増すると予測している。おそらく、Microsoftは市場のほかのどの企業よりも大きな正味の新規成長を達成する機会を得ている」と述べた。
Microsoftはこの1年間、Azureの存在感を高める取り組みを積極的に行っている。同社は米国時間4月16日、「Windows Azure」上でLinuxと「Windows Server」の仮想マシンを実行できる機能が一般提供され、利用可能になったと発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス