このスタンドアロンアプリは(現時点では)Twitterの中核的な体験に統合されていないため、ユーザーには#musicを利用するための訓練が必要になるかもしれないとSolis氏は考える。それは同サービスの成長を妨げる問題になる可能性がある。しかし、Twitterが#music(さらに言うならVineも)をローンチしたのは人々がすぐに利用できるようにするためで、やがてそのどちらか、あるいは両方がTwitterに統合されることも想像に難くない。
Twitterにコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
#musicがいかにしてユーザーによる音楽の発見を可能にするか、また、広告主がどのように利用できるか、ということばかりが注目されているため、アーティスト自身にもメリットはあるのか、という疑問が浮かんでくる。
Denis氏の見解では、Twitterを利用しているミュージシャンも恩恵を得られる可能性が高いという。Twitterに関与しない道を選んだミュージシャンの作品は、おそらく#musicで取り上げられないだろう。
しかしDenis氏は、Twitterでの忠実なファンベース構築に必要なことを行うには時間がかかり過ぎるとの理由からTwitterの利用を拒んできたミュージシャンに、同アプリは救いの手をもたらすと考えている。「Twitterは、アーティストたちがこれまでよりも簡単に利用できるようにした。なぜなら、アーティストは自分が聴いている音楽を共有するだけでよくなったからだ。簡単なことだ。(Twitterが望むのは)より多くのアーティストが登録することであり、それが簡単にできるようになった」(Denis氏)
音楽管理業界にも同じ意見の人がいる。
Duran DuranやLinkin Parkなどのクライアントを持つソーシャルマーケティングエージェンシーRed Magnet Mediaの共同創設者であるRachel Masters氏は、「Twitter #musicを歓迎するアーティストにとって素晴らしい機会だと思う」と述べた。「アーティストたちは#musicを実際に利用して、自身の運命を受け入れることができる。問題の1つは、世の中にあまりにも多くのノイズが溢れているということだ。(そして)#musicは、それに本当に力を入れているアーティストが信号を捕らえて、集団の中から抜け出し、のし上がることを可能にする手段である」(Masters氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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