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「Twitter #music」で加速するメディア統合--垣間見える広告事業拡大という真の狙い - (page 2)

Daniel Terdiman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年04月24日 07時30分
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 本当だろうか。もちろん、現時点では分からない。しかし、本記事のためにインタビューした複数の専門家は、Twitterの音楽アプリがその方向への重要な一歩だと考えており、メインストリームの人々への訴求や、これまでTwitterであまり長い時間を過ごしてこなかった若者の利用を最大化するという同社の願いを実現する上でも、鍵になるとしている。また、それらすべてには、ターゲット広告によって莫大な売り上げがもたらされる可能性が伴う。

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 コンテンツ発見戦争で優位に立つということは、多種多様な人々に価値を提供するということだ。そのためには、さまざまなメディアをまたいで提供できるものを持たなければならない。Twitterは独自のスタンドアロンアプリ「Vine」の提供によって、既にユーザー生成動画にリーチしている。また、以前からニュース記事や写真、特定の種類の動画にツイート内で直接アクセスできる機能も提供している。

 同社は今回#musicを公開したが、Bloombergの報道によると、NBCとViacomのテレビコンテンツに直接アクセスできる機能を提供するための交渉が大詰めを迎えているという。さらに、BBC Americaは18日夜、「エンターテインメントテレビシリーズと同期するツイート内ブランド動画」の作成に関して、Twitterと契約を締結したことをツイートで発表した。Twitterの広報担当者Jim Prosser氏は、それが意味することを明確には述べていないものの、「『Doctor(Who)』がツイートを始めた。クールなツイートだ」とツイートしている。

 Altimeter GroupのプリンシパルアナリストであるBrian Solis氏は、「Twitterが#musicやVine、現在開発中のほかの機能で実際にやろうとしているのは、本当の意味でデジタルの世界のあらゆるものの文化的な中心地になることだと思う。広告売り上げの増加を目指すTwitterは、ユーザーベースとそのユーザーベースの関与を拡大し、もっとメインストリーム寄りのユーザーに注目する必要がある。音楽サービスはそのための方法の1つだ」と述べた。

 誰かの個人的な利益に関係なく、より統合されたユーザー体験を作り出すという名目でTwitterがやろうとしていることは、そうしたチャネルモデルである可能性が高いとSolis氏は考える。「ときどき冗談で(Twitterを)TNN、すなわちTwitter News Networkと呼ぶことがある。Twitter自体をちょっとしたケーブルチャンネルのようなものと見なしているからだ。ツイートや映画もあるし、テレビ、ニュース、Vineもある」(Solis氏)

 Twitterに批判的な人々は何年も前から、同社がどのようにして利益を上げるつもりなのか疑問に思ってきた。特に、同社はベンチャーキャピタルで莫大な額の資金を調達してきたからだ。「Twitter Card」や「Promoted Tweet」プログラムの開発、さらには広告主がユーザーのツイートに含まれる特定のキーワードに対してターゲット広告を配信することを認めるという先ごろの発表、そのほかの多くの動きによって、Twitterは同社のプラットフォームが広告主にとって真剣に検討すべきものであるということを示してきた。

 しかし、そうした可能性が#musicのような取り組みによって広がるかもしれないとSolis氏は考える。同アプリを利用すると新しいアーティストや楽曲を発見できるだけでなく、音楽の購入もできることを考えれば、同サービスは「レーベル各社にとって天の恵み」であり、Twitterが新人アーティストの宣伝にかなり高額の手数料を請求できるようになる可能性も秘めているという。この手法はいずれハリウッドの映画会社にも応用できるかもしれない。

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