Larry Page氏の声は、喜びに溢れていなかったかもしれない。しかし、同氏は、大躍進となった2013年第1四半期決算の電話会議において、Googleの販売力と技術に対する意気込みについて多く語った。「3年の開発期間を経て今週、『Glass』デバイスを開発者に提供し始めた。これが未来だというユーザー製品には背筋がゾクゾクするが、Glassを使うときがそうだ」とGoogleの最高経営責任者(CEO)である同氏は語った。
Page氏は、Glassを中心として開発者のエコシステムを築くことに関する質問に答え、「まだ初期の段階だ。今のところ少数に対して提供しているだけだ。われわれは、サードパーティーのエコシステムに関して、Androidや他の分野同様におそらくかなり上手くやれるだろう」といくらか遠慮がちに述べた。
Glassの1500ドルという価格がすぐに下がるかということについて、Page氏は、「価格は初期のテストのために開発者向けに設定されたものだ。ここで発表するようなニュースはない。ラグジュアリーな価格かということは分からないが、かなり高い価格ではある。われわれがGlassで行っていることは気に入っている。写真撮影、ビデオ、電話、すばやいメッセージング、道案内はかなり驚くべき体験だという認識を私自身は得ている」と述べた。
また、Page氏は、「Google Now」についても語った。Google Nowは、Androidベースのインテリジェントなパーソナルアシスタント機能で、検索を自然言語ユーザーインターフェースで拡張する。同氏は、「Voice Search」についても語ったが、同社ソーシャルネットワーク「Google+」については触れなかった。
Page氏は、「Voice Searchが持つ勢いについても興奮を覚える。最寄りの薬局を探しているなら、Googleに道順を訪ねればいい。そうすれば、答えがすぐに返ってくる。タイプは不要だ。『この週末にジャケットは必要?』という会話形式の質問も現在可能だ。音声命令は、ますます重要になっていくだろう。しゃべる方がタイプに比べて面倒はより少ない。今四半期、Chromeの「Web Speech API」を公開した。開発者は、自身のウェブアプリに音声認識を容易に加えることができるようになった」と語った。
Glassは、まだ初期段階にあり広告に注力していない。しかし、Page氏は、その収益化は可能だと信じている。Page氏は、「収益を生み出すことは心配していない。われわれは、広告において成功してきた。これは、広告を別の情報源と見なしているからだ」と語った。「ものごとをより効率的にし、情報を適切な人に適切なタイミングで提供することについて、われわれは分かっている」(Page氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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