新局面を迎えた「iPhone」対「Android」の戦い--「Facebook Home」発表が意味するもの - (page 2)

Ben Parr (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年04月11日 07時30分
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 Androidのオープンソース性のおかげで、Facebookは実際に自前で携帯電話を作ることなく、Googleの携帯電話を乗っ取ることができた(ただし、HTCなどのパートナーはFacebook Homeがあらかじめ組み込まれた携帯電話を発売する予定だ)。それは決して革新的なものではないが、Facebookのパワーユーザーは「Chat Heads」の存在や「News Feed」へのアクセスの高速化を歓迎するだろう。Facebook Homeが「Google Play」ストアで最も人気のあるアプリの1つになる可能性が非常に高いことも同じく重要だ。

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 米国では依然としてiPhoneが首位を維持しているが、Androidは世界的に見てiPhoneを打ち負かしている。おそらく、Androidの方が低価格なことが理由だろう。米国ではAT&TやVerizonなどが消費者に販売奨励金を提供するが、ほとんどの国ではそのような制度がないため、スマートフォンの価格はより重要な要素になる。そして、Androidは安価なデバイスにも搭載可能だ。

 ここまで話したところで、オープン対クローズドの論争に戻ろう。スマートフォンメーカー自体を除けば、Facebook Homeは間違いなく、今までで最も大掛かりなカスタマイズをAndroidに施している。だが、これが最後になるわけではないだろうと筆者は考えている。PinterestがPinterestに適したレイヤを開発しない理由はあるだろうか。Flipboardがニュース閲覧のためのレイヤを構築するのはどうだろうか。あるいは、子どものためのレイヤはどうか。いや、それはあるY Combinator出身企業が既にやっていた

 ただし、Facebook Home(および今後出てくる類似品)の最も重要な要素は、GoogleのAndroidアップデートに対応しており、さらなる断片化を防止できる点にある。それはAndroid OSの上に構築されたレイヤであり、(例えば、Amazonの「Kindle Fire」のように)Android自体への変更ではないためだ。Facebook Homeのようなレイヤは、さまざまなデバイスで動作するように作られている。

 以前から、AndroidはiPhoneのiOSよりも多彩な色を消費者に提供してきた。そして今回、その色の幅はさらに大きくなり、今後も拡大を続けるだろう。筆者は今でも、ユーザー体験とアプリの観点から、iOSの方がAndroidよりも若干優れたOSだと考えているが、Androidは価格に敏感なユーザーからハイエンドユーザーまで(「GALAXY S4」は注目に値するデバイスだ)、あらゆるユーザー向けの携帯電話に搭載されている。

 オープンとクローズド、あるいは断片化と統合化のどちらが優れたビジネスアプローチなのかを把握していると主張するつもりはない。どちらにも利点があり、どちらの理念に基づいても、巨万の富を築く企業を作り上げることができるのは明らかだ。しかし、ビジネスは周期的に動き、今はオープンなアプローチが勢いを増している時期だ。筆者は、Facebook HomeがiPhoneとAndroidの戦いの新時代を告げると考えている。それは、Googleに有利な時代だ。

 Appleよ、次はそちらの手番だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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