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「気持ちが和むロボット家電」のあり方とは?--東急電鉄とシャープが実証実験

坂本純子 (編集部)2013年04月04日 08時00分
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 東京急行電鉄とシャープは4月3日、シャープのロボット掃除機「COCOROBO」の調査モデルを活用した新しい生活スタイル調査の開始に伴い、記者向けに披露した。調査については、3月21日に発表している。

今回の調査専用のCOCOROBO。東急電鉄のキャラクター“のるるん”が付いている。このほかに2パターンあるという
今回の調査専用のCOCOROBO。東急電鉄のキャラクター“のるるん”が付いている。このほかに2パターンあるという

 この調査は、東急電鉄の賃貸住宅「スタイリオ品川中延」にて希望者約60世帯に対して12月末日まで行われる。COCOROBO調査モデルに搭載している音声認識技術を活用し、入居者が「おはよう」と声をかけると、「今日は燃えるゴミの日だよ」と音声で知らせるなど、生活情報や省エネアドバイスを提供したり、COCOROBOと会話ができたりする。

 さらに、照明やエアコンなどのオン/オフや、シャープのテレビ「アクオス」のオン/オフも可能だ。ただし、ロボットだからといっていつも従順に対応するわけではなく、「テレビを消して」とCOCOROBOに頼むと、「もう、自分でやりなよ」などと冷たくあしらわれることもある。一方で、「こわいものは?」とたずねると、「おばけ。だから本当は、お留守番がこわいんだよね。早く帰ってきてね」などと甘えた一面も見せており、やや“ツンデレ”なキャラクターという印象を受けた。

新しい生活スタイル調査
新しい生活スタイル調査

 シャープが目指すのは、「気持ちが和む家電」だ。家族の一員として、声を掛けたり和んでほしいとした。今回の実験では、(1)実用性(2)利便性(3)感性の3つを検証するという。より楽しく日常生活を過ごしたり、サポートするためには何が必要か。愛着をもって会話を楽しむためのポイントなどを探る。

 なお、使用者がCOCOROBOに問いかけると音声がWi-Fiを介して送信され、クラウドを介して適切な情報が提供される。情報は、東急電鉄グループが、電車の運行情報や沿線情報を提供。天気予報はウェザーニューズ、ニュース情報は毎日新聞社が提供する。

 どんな問いかけがあったかなど入居者の習慣などをデータとしてクラウド側で蓄積することで、各入居者のニーズに合わせた情報提供も行うとしている。

 なお、この調査で使用されるCOCOROBOは、市販モデルの掃除ロボットベースに、ソフトウェア部分をカスタマイズしたものだ。

東急バスの荏原営業所の敷地をもとに建てられた。今も奥にはバスが停車する
東急バスの荏原営業所の敷地をもとに建てられた。今も奥にはバスが停車する

 スタイリオ品川中延は、東急バスの荏原営業所の敷地をもとに建てられたもので、158戸の大規模マンションだ。24時間の有人管理や防災備蓄倉庫の設置など、賃貸マンションとしては付加価値の高いものだという。東急電鉄は今回の調査により、さらなる入居者サービスの向上を図るのが狙いとしている。

 「疲れた」と話しかけると、「肩でももんで……あげられないか」と返すなど、話し相手にもなる。なお、今回はデモの環境がマンションのWi-FiではなくWiMAXを使用していたため、本来はもう少し早い返答になるという。

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