Facebookよりも個人的なソーシャルネットワークになるよう設計されたPathは、2013年第2四半期にサブスクリプションサービスの提供を開始する予定だ。
Pathの共同創設者で最高経営責任者(CEO)のDave Morin氏が米CNETに述べたところによると、有料のプレミアム版は新興アプリのPathを収益化するための次の段階だという。しかし、Morin氏は、サブスクリプションサービスでユーザーが料金を支払って利用できる機能は何なのか、あるいは料金がいくらになるのかについては言及しなかった。
2010年にサービスを開始したPathは、近しい友人と家族だけを対象とするネットワークとして提供されているアプリで、ユーザーが登録できる友人の数が150人までに制限されている。そのため、Facebookのようなネットワークを利用する場合よりも、ユーザーは自分の現在地の定期的な更新などといった多くの情報を共有しようという気にさせられる。
「われわれは家庭を築こうとしている。夕食時の食卓を家族で囲んでいるときに抱くあの感覚、そしていろいろなことを話して、あるがままの自分でいられるあの感覚だ」(Morin氏)
Pathのような企業は、Facebookが依然として支配的なネットワークである世界において、新たなユーザー、そして収益化を実現する新たな手段を手に入れるために、極端な方法をとる。
サブスクリプションサービスは、Pathが売り上げを得る唯一の手段とはならないだろう。Morin氏によると、Pathは仮想グッズに注力しているという。広告が表示されないPathは、写真フィルターを1つ99セントで販売しており、先ごろ、プライベートメッセージ内のステッカーとして送信できる表情豊かなイラストの販売を開始している。1パック1.99ドルで販売されるステッカーの売り上げは、数週間で写真フィルターの丸1年分の売り上げを上回った、とMorin氏は述べた。
Pathはこれまでに計4120万ドルの資金を調達している。Morin氏は、PathがEvernoteやSpotifyのようなアプリの足跡をたどっていると考える。これらのサービスは、ユーザーを有料のプレミアム機能に移行させることに成功している。
アプリ分析企業のDistimoによると、2月現在、「iTunes」におけるアプリ売上高の76%はアプリ内購入によってもたらされているという。その割合は、2012年1月の53%から増加している。今や、アプリ上で売り上げを得て広告に依存しないモデルは、かつてないほど現実的になったようだ。
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