ソーシャルネットワークでの検索を改良する「試み」に光明が見えてきた。Pathは米国時間12月20日、スマートフォンとタブレット向けの同社アプリに画期的な検索機能をもたらすアップデートを公開した。同社はソーシャルネットワーキングの新興企業であり、自らを「the smart journal」と位置付けている。
Pathは、写真や聴いた音楽、訪れた場所など、記録に残された一連のモーメント(moments)で構成される。Facebookのタイムライン機能に似ているが、より親密な友達間での共有を目指している。アプリの一番上にある検索機能によって、ユーザー自身の思い出を的確な方法で取得できる。
ユーザーは場所や日付、季節、種類によって自らのモーメントを検索できる。Pathでは、笑顔、しかめっ面、笑い、驚き、愛情など、感情のマークを使用してユーザーどうしが相互に反応できる。検索機能を使えば、ユーザーが示した反応での検索が可能だ。Pathの創設者であるDave Morin氏はこの機能を使って悲しいモーメントを検索し、同氏が愛犬を動物病院に連れて行ったときのことを表示して見せている。
「Pathは情報を探しやすいと思っているかもしれない」とMorin氏は語る。「しかし、これまではそうでなかった。実際にPathで時間を遡るには、時間をスクロールバックするしかなかった」(同氏)
Facebookのタイムラインも似たようなもので、TwitterやInstagramも同様だ。われわれは毎日コンテンツをソーシャルネットワークに記録している。なのに、それを取り出す作業は驚くほど面倒だ。Pathの検索機能を使えば、単に「one year ago(1年前)」とか「June(6月)」とか入力するだけで、アプリ内でその時に移動できる。自分だけのアップデートだけでなく、友達のアップデートも取得される。あるいは日付と友達の名前を入力すると、その日に何を共有したのかを確認できる。
Morin氏は、Pathの登録ユーザーは500万人に達したと述べている。Pathはサービスのアクティブユーザー数を公表していないが、統計企業のAppDataによると、Pathの月間ユーザーは約84万人だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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