Templates for Keynoteは、アップルのプレゼンテーションアプリ「Keynote」用のテンプレート集だ。iPhoneおよびiPadの両方で利用できる。テンプレートを使用するには、Keynoteも同じデバイスにインストールされている必要がある。
Keynote用のテンプレート集はいくつも販売されているが、ビジネスで利用するにはデザインが派手すぎたり凝り過ぎたりして、「ちょっとした資料を手軽に作りたい」といった用途には向かないものが多い。しかし、このTemplates for Keynoteに収録されているデザインは、シンプルでいて適度に洒落ており、ビジネス用途に向いているデザインが多く含まれている。
Templates for Keynoteに収録されているデザインは、全部で50種類ある。気に入ったデザインをタップすると、デザインの詳細が表示される。そのままそのデザインを使用する場合は、「Open」をタップし、「Open in Keynote」をタップして、Keynoteでテンプレートを開く。他のデザインを表示するには、画面左右に表示されている矢印のアイコンをタップする。デザイン一覧に戻る場合は、画面左上の「×」をタップする。
選択したデザインが使いやすいかどうかは、Keynote上で編集してみないことには分かりにくい。1つのテンプレート内の各ページのデザインの詳細は、プレビューでは小さくて見にくいため、Keynoteに読み込んでから確認するといいだろう。Keynote上で、画面左下のページの挿入アイコンをタップすると、テンプレートに含まれるページ一覧が表示されるので、任意のページをタップすると該当するデザインのページが挿入される。テキストボックスをタップして、適宜テキストを入力していくだけで、見栄えのするスライドができあがる。
各テンプレートには、「How To」というページが用意されているので、いったんこのHow Toページを挿入して使い方を読んでから、使い始めるといいだろう。ただし、説明は英語のみとなっている。とはいえ、難しい説明は必要なく、挿入したいページをタップし、各ページのテキストボックスの文字を上書きしていくだけだ。How Toページは、読んだら削除することを忘れないようにしよう。忘れると、プレゼンにHow Toページが混ざってしまうことになる。
日本語の場合は、iPhoneでもiPadでも、英語よりフォントの種類が少なく限られているため、英語で見たときの印象とは異なる仕上がりになる可能性がある。デザインを自分でゼロから作ることの大変さに比べれば、日本語に合わせて多少フォントを修正するのは、難しいことではないだろう。iPhoneやiPadだけで、本アプリに収録されているレベルのスライドが作成できるのは、時間の短縮になり非常にありがたい。
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