Index Cardは、コルクボード上に置かれたカードを整理しながら、長文の構想をまとめたり、詳細を書いたりできる文書作成支援アプリだ。断片的な情報をカードにメモしておいて、並べ替えたり、追加したり、削除したりしながら、書籍や論文といった文書の構想を練るのに適している。また、Mac版のみではあるが、デスクトップアプリケーションのScrivenerとプロジェクト単位でデータを共有できる。
アプリの起動後、画面上部の「Projects」をタップして、プロジェクト一覧を表示し、「+」をタップして、新しいプロジェクトを作成する。「Edit」をタップすると、プロジェクトを手動で並べ替えることができる。「Tutorial Project」というチュートリアルがあらかじめ登録されているので、最初にこれを読むことをお勧めするが、英語版のみで日本語版は用意されていない。プロジェクトを作成すると、何もないコルクボードが表示されるので、画面右上の「+」をタップすると、カードが追加される。カード画面の左上に、タイトルと概要を入力する。入力したタイトルと概要は、カードを一覧表示したときにも見えているので、カードを整理するときに便利だ(カードの並べ替えは、アウトライン表示で行う)。
画面上部中央に、画びょうで留められたラベルがある。ラベルをタップすると、色を変更できる。カードを一覧表示にすると、カード全体がこのラベルの色で表示されるので、パッと見てカードの違いが分かりやすい。後で見直したいカードにのみ色を付けたり、同じ種類のカードを色で分類したりするのに使える。「Include Draft」にチェックを入れておくと、ドラフトにカードの内容が含まれる。文章の中には含めない、ちょっとしてメモやToDoなどが書いてある場合は、このチェックをオフにしておこう。
画面の下半分のテキストエリアには、長文が入力できる。画面右上の矢印の付いた赤いアイコンをタップすると、画面が切り替わり、さらに長い文章を入力することができる。カードを表示している間、画面上部には、テキストエリアに入力されている文章のワード数と文字数が表示されているので、執筆の助けになる。カードの一覧画面では、複数のカードを1つにまとめたり(Stack)、カードを削除/複製したりすることができる。また、別のプロジェクトにカードを移動することも可能だ。
文書内で使用したい画像などを入れることはできず、あくまでも、文章の構成を練ったり執筆したりすることに特化している。Dropboxにプロジェクトを保存できるほか、裁断しやすくカード形式に整形されたPDFを出力できるので、人と共有して、ブレインストーミングのツールとして使うのも面白いだろう。
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