「Windows Phone」の出荷台数が、複数の国で「iPhone」の出荷台数を上回ったという。だからといって、Appleが心配する必要はまったくない。これには理由があるのだから。
Microsoftのコーポレートコミュニケーション担当バイスプレジデントであるFrank Shaw氏は米国時間3月26日付けのブログ投稿でIDCのレポートを引用し、Windows Phoneの市場シェアが複数の国で10%に達したと述べた。また同氏は、この画期的な出来事とともに、Windows Phoneの出荷台数が7市場でiPhoneのそれを上回ったと述べている。
同氏は7市場の具体的な名前は挙げなかったものの、IDCはなぜWindows Phoneがこれらの地域で足がかりを築けているのかについて説明している。
IDCのアナリストKevin Restivo氏は27日、The New York Timesに対して、Windows Phoneの第4四半期における出荷台数はアルゼンチンとインド、ポーランド、ロシア、南アフリカ、ウクライナでiPhoneのそれを上回ったと述べた。7つ目の市場は実際には、クロアチアなどの小国が数カ国が集まったもので、「その他の中欧、東欧諸国」として知られているものだ。
さらに、ウクライナや南アフリカ、「その他の中欧、東欧諸国」は、第4四半期におけるWindows Phoneの出荷台数が10万台に満たない小規模な市場となっている。
またRestivo氏によると、Windows PhoneはNokiaの携帯電話が既に普及している市場では有利だという。こうした国々の多くでは、製品自体の価格が高く、通信キャリアからの補助金もないiPhoneへの需要は限られている。
IDCのレポートでは「出荷」という言葉が用いられているという点を最後に指摘しておく必要がある。「出荷」されたからといって「販売」されたことにはならない。これらの市場の小売業者は、より多くのWindows Phoneを引き受けているだけかもしれない。このため、例によって問うべき質問は、実際にそのうちの何台がコンシューマーによって購入されるのかということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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