スウェーデン国内の報道によると、同国の国語審議会が語彙リストに「ungoogleable」(スウェーデン語では「ogooglebar」)という単語を追加しようとしたところ、Googleが国語審議会に圧力をかけてきたという。
スウェーデンの報道機関Sveriges Radioは現地時間3月26日、国語審議会がungoogleableを公式語にすると発表した後、Googleの弁護士が国語審議会に接触してきたと報じている。同社弁護士との「メールでの長いやり取り」の後、国語審議会は、ungoogleableを公式語にする取り組みを断念することに決め、「他の業務から離れて過度の時間とリソース」を要したと述べた。
ungoogleableは、「検索エンジンを使ってもウェブで見つけられない」と定義されることになっていた。報道によると、Googleは、ungoogleableという単語に同社の社名を使用するのは不当だと考え、表向きは別の用語でそうした問題を定義するよう求めたという。
Googleは長年にわたり、こうした戦いを続けてきた。たとえば2006年には、誰かにウェブで検索するよう言う場合に「google it」という用語を使った者には断固たる措置を取る、と警告した。
Googleの関係者は当時、米CNETに次のように述べた。「当社は、Googleを利用したネット検索を言い表すために『Google』という用語を用いることと、ネット検索全体を言い表すために『google』という用語を用いることとの区別が大事だと考えている。(googleを一般的なネット検索の意味で使うことには)深刻な商標権の問題がある」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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