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痛い経験を糧に、新しい価値を創造したい--堀江貴文氏の会見質疑応答 - (page 3)

岩本有平 (編集部)2013年03月27日 22時59分
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 正直、びっくりした。「なんでやろ?」というのが感想だ。自分的にはそんなに注目されていないという気持ちでずっといた。刑務所から出てからどうしようか、と。ただ、刑務官の方などには「出所日を出さないように」と言われていた。

 私の話なんかを聞いてもらえるのかとも思っていたので、こうして聞いていただいているのはありがたい。これだけ注目されているということは、いい面でも悪い面でも期待されているのだと思っている。勝手ながら、それに応えていかないといけない。期待されている部分に対して何をやっていけるのかは、刑務所で寝付けないときに考えてきたことなどを具体化していきたい。

 金銭的な問題については誤解されていた部分があるが、経済的には豊かで、あまり興味はない。それよりも「世の中にすばらしい技術があって、もっと普及すればもっと(世の中が)良くなるのに」というもどかしい気持ちを伝えていきたい。

 2005年のTBSのレコード大賞に出た際、楽屋でみの(みのもんた)さんにバイオベンチャーであるユーグレナのサプリメントをお渡しした。その会社はライブドアが投資をしていた。同社は今年無事上場して、私には経済的な見返りはゼロだが、そういった会社が世の中に認められた。

 投資して、いいんじゃないかと思った会社が社会に認められて巣立っている。こういったことをやってきたし、今後もやっていく。最初は突拍子もなくて引かれるかもしれないが、あまり引かないでほしい。暖かく見守っていただければと思う。刑務所から出てきて、周回遅れ的だが、それくらいが普通でちょうどいいのかなと思う。

--まさに今、何をしたいか。何を食べたいか。

 とりあえず明日北海道でロケットを観にいくが、今後は事業をやりたい。なかなか忙しくてメールマガジンしかできないが、それもやっていきたい。食べたいものは生魚や生野菜。刑務所ではなかなか食べれなかったので。

--以前「検察はモンスター」という発言があった。今はどう考えているか。

 僕の事件がどうのこうのということもあるが、(刑務所に)入ってからも検察の不祥事は続いており、「さもありなん」と思う。だが、私の事件は終わったことで、潔く認めて反省するという気持ちに変わっているので、その件に関して何も言うことはない。

 ただし、取り調べの状況や有罪への持って行き方には問題を感じる。彼らは「正義」と言っているが、正義ほどうさんくさいものはない。正義とはその人その人で違うもので、主観的なものが大部分を占める。

 実際私の事件でも、一緒に捕まった経営幹部が何億円も横領していたのに、それは完全にスルーして、私を有罪に持っていくようにした。それは本当に社会にとって正義なのか疑問だった。起訴もされていないので有罪にもならないし、今のように検察審査会を経て強制起訴するという制度もなかった。だが起訴を不起訴にする制度はないのだから、バランスを欠く部分はある。

 最近だと遠隔操作ウイルス事件。これは警察だが、検察はえん罪を起訴をしているので同罪。人間がやることだから僕も含めて絶対暴走する。絶対の正義はあり得ない。そういったところに対してもう少し謙虚に(なって欲しい)。私は有罪となり、自分なりに謙虚に反省しているが、検察は本当に正義か、足元をみて考えて欲しい。自分たちの権力がいかに強いか考えて欲しい。

 とは言え、検察が起訴を独占しているというのは問題を感じるし、捜査機関と起訴を判断する機関が同じ組織という検察庁の状態は良くない。また絶対同じことが起きる。

 今後ともいろいろなことをやっていくと思う。この教訓というか、痛い経験を糧に、二度と皆さまにご迷惑をおかけするようなことがないよう、気を引き締めていく。また新しい価値を創造できるように頑張っていきたいと思っているので、どうかよろしくお願いします。


堀江氏は最後に頭を深々と下げて会見の場をあとにした

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