仮釈放は「万感の思い」--元ライブドア堀江氏が会見

岩本有平 (編集部)2013年03月27日 19時22分

 ライブドア(現:LDH)の粉飾決算事件で、証券取引法違反の罪で服役中だった元ライブドア代表取締役社長 CEOの堀江貴文氏が3月27日、服役先である長野刑務所から仮釈放された。堀江氏は同日19時より記者会見を開催。現在の心境を語った。

 堀江氏は、ライブドアの2004年9月期連結決算について、実質的に支配する投資事業組合を通じた自社株式売却益や、架空の利益を不正に計上し、約53億円を粉飾する有価証券報告書を提出。また、関連会社であるライブドアマーケティング(現:メディアイノベーション)が買収する出版社のマネーライフについて架空の売り上げを計上し、虚偽の業績を発表したとして、有価証券報告書の虚偽記載などの容疑で起訴された。2007年3月には懲役2年6カ月の実刑判決が言い渡され、2011年6月より収監されていた。以下、堀江氏のコメントを紹介する。

事業を通じて社会に良い影響を与えたい

 今日朝7時半くらいに長野刑務所で約1年9カ月ちょっとの服役を経て、無事仮釈放いただくことができた。刑期を7カ月残しているので全体の74%を終え、中でまじめに過ごしていたことが認められて、社会に帰ってくることができた。

 ライブドア事件で社会と株主の皆様にご迷惑をかけたと深く反省している。それを償うべく受刑生活を送ってきた。それでこの日を迎えられることは万感の思い。

 あと7カ月ちょっと刑期が残っており、保護観察期間と言うことで多少制限はかかっているが、仕事をすることなどで社会に貢献することを期待されている。獄中からもメルマガを発行して言論活動していた。今後も活動しつつ、その他の宇宙事業、ロケット開発などもやっていく。

 (ロケットに関しては)たまたま今月初めに予定されていた北海道での打ち上げ実験が、亡くなった方もいる痛ましい大豪雪で順延されていた。たまたま出所する2日後の29日、30日に予定されていることもあり、それを見に行ったり手伝ったりやっていく。

 それ以外にも、なにぶん刑務所の中で長い休養生活というか、中で長い時間を過ごさせて頂いたので、色々と構想していた事業等もある。事業を推進することで、社会に良い影響を与えられればいい。微力ながら皆さんに迷惑をかけた分、それ以上に成果を上げたい。

 会見の詳細は追ってお伝えする。


会見に臨む堀江貴文氏

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