「Google Keep」日本語版を試用--競合メモ系アプリとの差別化が鍵

別井貴志 (編集部)2013年03月21日 13時37分

 Googleは米国時間3月20日、思いついたアイデアなどを簡単にメモなどに保存できるAndroidアプリ「Google Keep」を公開した。Android4.0.3以上で利用できる。

 Googleによれば、このアプリについて「思いついたことをすばやく記録して、どこにいても簡単に思い出すことができます。チェックリストを作成したり、メモを音声入力したり、写真を撮影したり、撮影した写真にメモを付けたりといった機能も備えており、パソコンや携帯端末など、お使いのすべてのデバイスで追加した内容をすぐにチェックできます」と説明している。

 そして、特徴として以下を挙げている。

  • メモやリスト、写真で自分の考えを記録しておける。
  • 音声でメモを記録できる。
  • ホーム画面ウィジェットで、思いついたことをすばやく記録できる。
  • 後で見つけやすくなるよう、メモを色分けできる。
  • 不要になったメモはスワイプでアーカイブできる。
  • メモ内のチェックボックスの表示/非表示を簡単に切り替えることができ、メモをチェックリストとして利用できる。
  • メモはクラウドに安全に保存され、ウェブ(GoogleドライブのKeep専用領域)でどこからでもアクセスできる。

 アプリを少し試してみたが、あくまでも個人の感想としては特別な魅力を感じなかったし、同期などに関して不安定な面があった。すでに相当数が公開されている同様の機能がある他のメモアプリとの差別化や、Googleドキュメントとの使い分けを考えると、これが革新的で競争力のあるアプリなのかは今のところよくわからない。さらに、直近も含めたこれまでのGoogleのサービス終了などを考えると、たしかに、このアプリ、サービスをメインに利用することを躊躇するユーザーはいるだろう。また、この手の過去のGoogleサービスでは、2012年6月に完全終了した「Google Notebook」を惜しんだ日本のユーザーも少なくなかった。

  • (1)アプリを起動したところ。Googleアカウントを複数持っているとどれを使うか選択する。

  • (2)アプリの最初の画面。

  • (3)メニューを開くとこのような項目が並ぶ。

  • (4)「設定」を表示。

  • (5)「Google Keepについて」を表示。

  • (6)早速(2)の画面の「メモを追加」にテキストを書いてメモを入力してみる。

  • (7)入力エリアの右上のアイコンをタップするとメモの色を変えられる。

  • (8)色を変えて表示した画面。

  • (9)メモをタップした画面。タイトルではなく、本文を入力していたかたちだった。

  • (10)タイトルのほうに書き直し、改めて本文を入力した。

  • (11)もう一度最初の画面を表示。更新されており、タイトルと本文が表示された。

  • (12)これをGoogleドライブ(PC)で表示した画面。同期されていた。

  • (13)メモをタップした画面でメニューを表示した画面。

  • (14)メモを「リスト」表示した画面。

  • (15)右上のカメラアイコンをタップした画面。カメラアプリが表示されるが、すでに保存してある「画像ギャラリー」などは表示されない。

  • (16)新しいメモを作成するかたちでカメラ撮影してみた。

  • (17)最初のメモ一覧画面に戻った。

  • (18)Googleドライブ(PC)で表示した画面。ここで、内容を編集してみた。

  • (19)さらに、新しいメモも作成してみた。

  • (20)これがきちんと反映(同期)されたかスマートフォンで表示した。スマートフォンからPCの同期は素早かったが、この画面のようにPCからスマートフォンに同期されるのに、このときは1時間以上かかった。しかも、まだテキストの一部は同期されていない。

  • (21)マイクアイコンをタップすれば、メモの音声変換、入力が可能。

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