「Google Glass」が一般発売されるのは何カ月も先のことだが、Google Glassを歓迎しないバーがシアトルに少なくとも1軒ある。
シアトルのベルタウン近郊にある自称ダイブバーのThe 5 Pointは先週、店内で1パイント(約500ml)のビールを飲むには1500ドルのGoogle Glassを外す必要があるという通告を同店のFacebookページに投稿した。GeekWireが米国時間3月8日に報じた。
この通告には、「念のために書いておくが、The 5 Pointは、シアトルで事前にGoogle Glassを禁止する最初の店だ」と記され、さらに「違反者を追い出す行為は歓迎だ」と記されている。
このバーのオーナーであるDave Meinert氏は、シアトルのラジオ局KIRO-FMとのインタビューで「私はオピニオンリーダーだ」と淡々と語った。「まず、The 5 Pointのカルチャーを理解してほしい。当店は怪しげだとされることもあるし、もしかしたら悪名高い店かもしれない。人々はこっそり店に来たいが、そのことを知られたくない。ましてや、こっそり写真やビデオを撮られてすぐにインターネットに公開されるのはまっぴらなはずだ」
Meinert氏は、「これは半分はジョークであり、Facebookで盛り上げて反響を呼ぶためだ」と述べ、少し楽しんでいることも認めた。
「しかし、半分は本音だ」と同氏は続け、「店内では他人の写真を撮る、つまり望まれない写真を撮ることは禁止している。ここは人々が集まるプライベートな場所なのだから」と述べた。
もちろんシアトルはテクノロジが盛んな街として有名であり、The 5 PointはAmazonの新社屋の近くにある。しかし、Meinert氏のような実業家に対し、顔にカメラを装着した客がさまざまな人や時には酩酊した常連客の写真を撮ることの意味について考えさせるのも同じテクノロジなのだ。
入口でGoogle Glassを外すように求める店舗はThe 5 Pointだけではないだろうと考えるのが自然だ。
Googleの広報担当者は、「Google Glassはまだごく初期の段階だ。他の新しい技術、例えば携帯電話などと同様に、行動様式や社会規範は時とともに進化していくだろう」とコメントした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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