Appleとサムスンの間の著名な特許訴訟を取り扱う米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所は米国時間3月8日、Appleの「Siri」技術を巡る2件目のApple特許訴訟の処理進行を認めると述べた。
「iPhone」を提供するAppleは2012年、カリフォルニア州サンノゼにおける評決でサムスンからの10億5000万ドルの損害賠償を勝ち取ったが、米地方裁判所のLucy Koh判事は、対象のサムスン製端末に対する恒久的な販売差し止め命令を求めるAppleの要請を却下した。Appleは、音声検索技術Siriに関連するものを含む複数の特許をサムスンが侵害したとして、別の訴訟を起こしていた。
Koh判事は最初の訴訟で同製品の販売差し止めを却下したが、Appleはその裁定への不服申し立てを行った。そして、Koh判事は2月、最初の訴訟の最終的な判決によって両方の訴訟に決着が付く可能性があるので、2件目の訴訟(Siriに関連する訴訟)は延期されるかもしれない、と述べた。
Appleはそれに異議を唱えた。そして、Reutersの報道によると、Koh判事は3月8日、Siri関連訴訟は延期されないが、Appleとサムスンは法的要求と専門家証人の数を減らすことによって、同訴訟の範囲を「大幅に」狭める必要がある、と述べたという。
Siri関連訴訟の審理は、2014年3月に開始される予定だ。Siriとは無関係の最初の訴訟でKoh判事が製品差し止めを却下した判決に対するAppleの不服申し立ては、早くても2013年9月まで判決が出ない見通しだ。
Koh判事は3月、陪審団の判断に問題があったことを根拠に最初の訴訟の損害賠償金を4億5000万ドル減額し、新たな審理を開いて損害賠償金を再度算出するよう命じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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