GALAXY Note 8.0は、「Android 4.1.2(Jelly Bean)」を採用しており、その上にサムスンがつねに使っているUI「TouchWiz」を搭載して出荷される予定だ。多くの国際市場では、GALAXY Note 8.0は3G(HSPA+ 21)接続に対応するが、米国ではあくまでもWi-Fi専用タブレットとなる予定である。実際、国際市場では電話機能を備えたタブレットというのは珍しくない。ASUSの「PadFone」シリーズはアジアで成功しているものの、ASUSがそれを米国内で発売する計画はない。3Gバージョンでは衛星ナビゲーションシステム「GLONASS」をサポート予定だ。
GALAXY Note 10.1になじみがあるのなら、GALAXY Note 8.0のソフトウェアスイートには驚かされないだろう。「S Note」が復活し、「Flipboard」には、S Penをタイルの上にかざせばヘッドラインのプレビューが見られるという新しい機能が追加された。サムスンによればこのデバイスには、機能豊富なリスト作成アプリである「Awesome Note」のAndroid版が1年間利用できる特典もついているという。
GALAXY Note 10.1では、デュアルスクリーン機能は6種類のアプリでしかサポートされていなかったが、GALAXY Note 8.0ではより多くのアプリでこの機能を使えるようになる。また「読書モード」機能では、電子書籍を読むのに最適になるように、ディスプレイのコントラストを調整する。
シャープで色彩鮮やかな8インチスクリーンは、1280×800ピクセル(189ppi)である。またサムスンのTouchWiz UIは、さらに違ったタブレットの外見を実現している。スワイプしたときの感触は、S Penと指のどちらを使う場合でも反応が早かった。またアプリの起動が遅いということもないように思えた。
GALAXY Note 8.0は、詳細不明の1.6GHzクアッドコア「A9」プロセッサと、2GバイトのRAMを搭載している。802.11 a/b/g/n(2.4GHzおよび5GHz)のWi-Fiサポート、Bluetooth 4.0、GPSといったタブレットの主要機能のほかに、ジャイロスコープ、加速度センサ、デジタルコンパスも内蔵している。このタブレットは、16Gバイトモデルと32Gバイトモデルの両方で発売予定だ。
正直に言うと、価格が分からない状況では、GALAXY Note 8.0について説得力のある具体的な意見を言うのは難しい。GALAXY Note 8.0は、米国外ではファブレット(電話とタブレットの中間的なデバイス)として発売される予定だが、米国ではWi-Fiのみに対応したタブレットとなる予定である。GALAXY Note 8.0は8インチタブレットとして、7.9インチのiPad miniと直接競合することになる。少しの間、筆者の心の中のシニカルな部分を抑えてみるなら、iPad miniが成功した直接の原因は、そのサイズ、重量、アプリの品ぞろえにあると言って良いだろう。GALAXY Note 8.0はサイズと重量では対抗できているが、残念ながらアプリの品ぞろえはいまだに「Google Play」ストアに頼っている状況だ。Google Playストアは日々その品ぞろえを増やし続けてはいるものの、圧倒的な存在であるAppleの「App Store」には遠く及ばない。
サムスンはまだ価格を発表していないが、同社にはこれまで、ハイエンドタブレットに積極的な価格設定をする習慣はなく、その傾向が近いうちに変わる可能性はないだろう。SDカードスロットやホームボタンを搭載し、Jelly Beanのネイティブサポートを行ったことで、GALAXY Note 8.0は圧倒的なパッケージになっている。さらにスタイラスのS Penは、iPadが太刀打ちできないレベルの機能性を提供しており、高性能の電子スケジュール帳を探している人は、真剣に検討したいと考えるだろう。ただし、iPad miniと同じレベルのアプリのサポートを期待してはいけない。
GALAXY Note 8.0は2013年第2四半期中に世界各国で発売される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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